公開 : 2020/09/19 : 2021/04/09
バッテリーエラー解決! レギュレーター交換について詳しく解説
納車直後にエンジン警告灯が光るのを見たくはなかったなぁ…(-.-;)
今回、購入したお店がかなり遠方だったため、納車後のバイク保証はつけられないと聞いてはおりました。トラブルでやすい輸入車は特につけられないのだとか…
これ、遠方から購入する場合の注意点ですね。
レギュレーター故障の症状をふりかえる
納車時のお天気は晴れ。気温30度前後のお昼に走行でした。
エンジン始動時は問題なし。
走行始めて10分くらいでエンジン警告灯点灯。DUCATIだとEOBDランプともいうらしい。
水温計は3つか4つで真ん中くらいを指してました。エンジンが暖まった直後くらいという事になると思います。
DUCATIにはEOBDランプが点灯した時に、ウインカーボタンの下にあるキーを押すと、どんなエラーかわかるような機能があります。(車種によるかも)
これはSF848での経験が活きたぜ…笑
押してみると「Battery error 5.1」の文字がメーターに。さらに下を押すと、「Battery HI」の文字が浮かび、「HI」が点滅している状態に。
これってよく聞くバッテリーの異常発電なのかな??
一旦停車してキーオフからのキーオン。
エンジン始動時はまたも問題なし。ただ走るとすぐに同じエラー発生。
エンジン警告灯だけつく場合もあるし、加えて給油ランプが点滅する場合も。また、メーターのライトが消えたりついたり、あわせてヘッドライトも消えたりついたり…
乗っていてまじで怖ぇ( ;∀;)
特にバイクの動きには異常がないけれど、精神衛生上良くないですね…
翌日の夜にも乗ってみました。
気温は25度前後の涼しい夜。
もしかしたら久々に動かしたことによるエラーかもしれんし、慣らしていくうちに直るかも…と淡い期待を胸に…
が、ダメ。
今回はしばらく通常通り走れたのですが、走って45分くらいたつと前回と全く同じ症状発生。
ただ今回は、走行しているとエラーが消えることもありました。
特に夜間だったしヘッドライトがついたり消えたりは危険度高し…
これは早急に直さんとダメだ…org
これらの経緯から、おそらくバイクに熱が入ると起こりやすいんだなと推測できました。走行でうまく冷えると一時的にエラーが収まる印象です。
バッテリーエラーの原因は?
調べてみると、バッテリー関係のエラーは以下のパーツが原因だと思われるとの事。
- ジェネレーター
- レギュレーター
- バッテリー本体
DUCATIはどうやらこのレギュレーターという電圧を調整するパーツが壊れてしまう事が多いみたい。
バッテリー不良は納車直前に新品をいれてもらってるから考えにくいし。
ジェネレーターもやられてしまう事があるらしいけど、レギュレーター不具合の方が全然多いんだって。
「あーー、レギュレーターなんていくらするんだろ…」
「整備大変かな…」
「ディーラー持ってかなきゃかな…」
とか、色々とげんなりしてましたが、調べてみたら自分でもなんとかなりそうだぞ…(*´∀`*)
という事でセルフ修理開始だコノヤロウ!
レギュレーターの交換の事前準備
まずはレギュレーター型番のチェック。
SFSの場合、型番は54040191A。
これはパーツリストで検索すると簡単にわかります。
DUCATIは共通の事が多く、他の車両も同じのっぽいですね。
webikeの純正部品見積もりで調べると、お値段約2万円ナリ…(これ自動で調べてくれるので便利
)
国産ならもっと安いみたいですが…
うーん、もっと安いものはないものか…
ヤフオクを調べてみる。
同じ型番で中古のものは数千円からチラホラ。でもこれ買ってすぐ壊れたら意味ないしなぁ…
わからなかったのは新品だけど6千円前後で売られてるあやしげな商品。
これって実はOEM商品で、モノが全く一緒でラッキー!って事も考えられるけど、情報足りず判断できん…
実は粗悪品でまたエラー起こってもめんどくさいしなぁ…
なんて色々考えましたが結局新品で純正レギュレーターを購入する事にしました。一番カタイ方法でと…
webikeから注文出来るけど時間かかるので悩んでいたら、千葉のライテックさんにて1個在庫を発見!
せっかくなので電話して聞いてみました。
私が整備できる日は限られているので、在庫のレギュレーターがいつ頃とどくか、電話して確認することに。
この機会に、ちゃっかりプロの意見を聞いちゃお…
プルルル…(ライテックさんにテレフォンする…)
「あ、すみません。
私SFSに乗ってまして、これこれこういう症状が出てまして…
これって電圧高すぎな異常なんでしょうか?」
「なるほどですね…
ただ、Battery error 5.1、Battery Hiと表示されていても、電圧高とはかぎりません。」
「なんと…(DUCATIのエラーチェック精度わるいんか…?)」
「電圧が低くてもこのエラーが出ることがあるんです。バッテリーは問題ないですか?」
「そうなんですね! バッテリーは購入時に新品交換してもらっています。」
※バッテリーはGT12B-4というGSユアサの新品に交換してもらっていました。純正型番はYT12B-BSですが、互換性あって問題ないとの事。
「それならおおかたレギュレーターの故障で間違いなさそうです。ただバッテリー新品でも稀に初期不良あるので、きちんと充電できているかテスターなどで確認した方がいいですね。」
「なんと…ちなみにどうチェックすれば良いですか?」
「例えば、充電してみてきちんと終わるかとか、適正な電圧まで上がり切るか、などですかね。」
「なるほど!」
「また、ジェネレーターの故障もなくはないので、レギュレーター変えてダメなら疑った方がいいです。」
「ジェネレーターならきついっすね( ;∀;)」
他にもこんな感じ。
・レギュレーターの故障は熱量の大きい1098系では割とある。熱が少ないせいか848系ではそんなに起きない。
・レギュレーターはちょこちょこバージョンアップするので同じ型番でも全く同じものではないかも。コードの長さにバラつきがある場合も。
・実はパーツの問題ではなく、コードのカプラーが焼けてしまい、それが原因となることも。
などなど、マニアックなことも教えて頂きました。いや〜感謝ですm(__)m
ともかくレギュレーター交換で様子を見ることに。10年前の車両だし、もし異常なくとも交換しておく事に越したことはないでしょう!
発送も素早く対応してもらい本当に助かりました。
レギュレーターの交換整備
SFSのレギュレーターはリアテールランプの下側にあります。比較的交換しやすい場所にあって良かった。
留めてあるのも10mmナット2個のみ。今回、違う整備もしてたので表裏のプラパーツをがっつり剥がしてますが、レギュレーター交換だけなら裏側一枚剥がしでいけるかも。
一応バッテリー端子を外した状態で作業した方が良いかもです。
レギュレーターの新旧比較。
これまでついていた方は色味が若干薄くなってますね。新しいのはコードの長さも一緒なようで助かりました。
ちなみに古いタイプは両面に放熱用のフィンがなく片面なのだとか。
ストファイの場合、熱を逃しにくい場所にあるのも不具合起きやすい原因かもという情報も。
念のためカプラーもチェック。
焼けは無いようでひと安心^^
レギュレーター交換でバッテリーエラー解決!
交換整備を終え、長めのテスト走行へ。夜間で25度前後。前回の状況と同じ感じでした。涼しかったので1時間超えるくらい長めに走ることに。
結果、無事にエラーは起きず解決!
また後日、200kmほどのロングツーリングに行ってきましたが、全くエラー無し。
いや〜よかった…(;´Д`A
やはりレギュレーターだったか…
まーこんな感じで、情報集めにそこそこ苦労しましたが、
一見酷そうな不具合でも比較的簡単な交換整備で直ってしまう事もあります。
今回購入できたSFSは、すごく綺麗で拘った状態で乗っていたんだなぁという印象を受けたのですが、もしかしたら前オーナーはこういった不具合で所持するのが嫌になったのかなぁ。
こういった軽め(?)の不具合の多い中古DUCATIだと、やっぱりセルフ整備出来る方が色々と楽だなぁとあらためて感じた出来事でした。
整備代はかからないし、バイク屋に預ける時間もかかりません。またパーツも工夫次第で安くできます。
中古DUCATIを長く乗るには、少しずつでも自分で整備してみる事が個人的にはオススメ。
さて次はジャダー問題か…(*´-`)
10 件のコメント “バッテリーエラー解決! レギュレーター交換について詳しく解説”
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サイト管理人「パタロウ」。
プロを目指すほど小さいころから車好き。30過ぎてバイクにハマる。
バイクライフ・カーライフを支援する情報を発信しています。
パタロウの詳しいプロフィール
matatakitoyo調べました!知らなかったです。
トルク範囲も価格もいいじゃないですか( ´ ▽ ` )
私は真面目に台湾留学(学校を代表してです)行ったことがあり、台湾人の親日さと真面目さを肌で感じました。台湾学生も日本人に劣らずくっそ勉強してました。なので台湾製良いと思ってます!私もこれ買ったら良かった!
台湾ユアサのバッテリーが不安と仰る方いらっしゃいますが(工業製品なので一定の不良はあるでしょうが)、僕は安心して台湾製品買ってますよ。
台湾留学いいですね!(*゚▽゚*)
台湾はバイク人気ですよね?80年代の日本みたいにバイクブームきてる感じしてます。
たしかDUCATIも台湾で作ってたものがあったような…私もまったく不安感じてません^^
そうなんですよ、トルクが200あたり超えると2次曲線的に高価に、、笑
測定機器のトルクレンチで精度が低く、締めてクランクシャフトだめにして、エンジン割らないといけなくなる不安から、メーカーと価格のベストバランスがハゼットでした。
トーニチやKTCだと、300Nmまでが多く、320-330Nmあたりが含まれる商品を探すと、150-800、100-700とかの商品になり実売6-8万円台となって、ちょっと設備投資が高すぎます、、、なのでハゼットにしました。
エンジン周りはやはりリスク高いですよね…( ;∀;)
MATATAKITOYOトルクレンチDTPシリーズが350Nmまで締めれて16000円くらいだったのですが、精度悪いのかなぁ…
これにしようかと思ってましたが迷う(´-`).。oO
パタロウ様
こちらこそよろしくお願いします(^^♪
素人だとしても、丁寧な整備を見てるとディーラーのテスターが必要な整備以外は、全部出来ると思います、ってか絶対できますよ。
ジェネレーターカバー周りの整備=ギアセレクターレバー(シフトのリンクまわり、例のリターンスプリング、スターターモーター・スタータークラッチのメンテ等でフライホイールを脱着することがあるのなら)をするなら、フライホイールを固定するクランクシャフトのナットの締め付けトルクが330Nmなので、私はHAZET(ハゼット)のトルクレンチ 5123-3CT(60-320Nm対応、AMAZONで3万しない)を買って使ってます。マニュアルにはトルク精度は+-5%以内で、って書いてるのでよしとしてます。クラッチ中心のドラムナットは確か250Nmなので、これで両方行けました。リアホイールのナット230Nmかな?もいけますし、、ご参考になさって下さい(^^)
おぉ、ありがとうございます! ハゼット今調べましたがいい感じですね!^^
200Nmくらいを超えてくると、トルクレンチ高いですよね。。。でも買わなきゃなぁって思ってます^^;
依頼するよりは安く済みそうですし♪( ´θ`)
いつも有意義な情報を楽しく拝見させて頂いています。
バイクの事が初心者であっても、整備してみようかな、と思わせてくれるわかりやすい説明が良いですね。マニュアルに準拠する整備なので見てて安心できます。
私も車両購入時の整備以外は全部DIYなので、情報共有できたらと思います。これからも応援してます。
コメントありがとうございます!
私は素人ですがこのブログを見て他の人も同じ整備ができるように、最大限配慮して書いていたつもりなので、そう言っていただけて本当に嬉しいです(T0T)
さっそくSFSのワークショップマニュアルも購入したのでガンガン共有していくつもりです(笑)
これからもよろしくお願いします!
こんにちは。
興味深い内容です。
トラブルが解消されてよかったです。
クラッチのジャダーのほうも早く改善されるといいですね。
マシン、カッコいいです。✨
ありがとうございます!
クラッチも自分で交換しようと企んでますが、トルクが大きくてちょっと不安です(T^T)