公開 : 2021/11/20 : 2021/12/22
DUCATIのオイル窓に乳白化したオイルがこびりつく問題について調査してみた
ここ数ヶ月で出る様になってしまった乳白化したオイルが窓にこびりつく問題。
エンジンオイルに水分が入ると白くなるアレですね。
考えられる原因が多すぎて、残念ながら解決に至ってないのですが色々と調べてみましたので報告です。
同じような症状に悩んでいる方に少しでも参考になればと…
いつの間にか付いていた黄色く乳白化したオイル
「こいつが例の乳白化か…!」
初めてのトラブルだったので見た時はそれはもう衝撃でした。
どんなエンジンオイルでも水分が混じると白濁化することだけはなんとなく知っていました。
そんなだったので、もう頭の中はクーラントリークの事で一杯に。
「なんてことだ…ヤバい、このままだとエンジンが傷んじゃう…
こんなもの見たら、もう乗れないよぉ!!」
と、いつものように悲観的になってましたが時期早々なようです。(なんか嵐のチキチキソウソウを思い出した)
しかし、
このままブンブン乗っててもいいものなのか?
はたまた大人しく修理に出すべきなのか?
この判断が出来ず、非常に気持ちが悪いですね…
原因の究明を試みる
調べてみると、バイク全般で「オイル窓が白く曇る」のは珍しくないみたい。
結露ってやつですか。寒くなる冬の時期に多いそうです。
一般的にはエンジン内部に自然発生する結露が原因だと言われることが多く、長いツーリングなどして湿気を飛ばすのが良いと言われています。回転数の上がりにくい市街地走行が多い場合によく出るとのこと。
この場合は特に問題無いので、さっさと出かけてこいよで一件落着。
マイバイクの症状を確認
自分の場合は結露だけでなく、さらに進んでオイルが白くなられております。
そして窓にこびりついております。しばらく取れていません。
これはいかんのでは…??
クーラント漏れなのか?
出典:メガスピード
一番最悪のケースとしては、ガスケット抜けなどでクーラントがエンジン内部に侵入すること。
上のはお借りしている画像ですが、
その場合オイル交換をすると、水分ガッツリ混ざったカフェオレみたいなオイルが出てくるとのこと。
幸い、オイル交換をしてもカフェオレは出てこず。
それはそれで良かったのですが、トラブルなのかの判断がますますできない状況に。
なんなのマジで…ホント嫌…
乳白化オイルこびりつき問題を調べた感触的には、古いDUCATIでよく見かけるような気がしました。
うーん、構造の問題があるのかなぁ。
もしくはやっぱし精度が悪い…?
問題はどこから水分が来ているのか?
ガッツリ漏れてないにしてもやはりクーラントが怪しい。
その場合クーラントの減りが早いはず。
思い返してみると、確かに早い…!
以前に500kmくらい走ったら300mlくらい減っててビックリした事あったな…
やっぱりクーラントじゃあないのかい!?
調べてみると、もしクーラントがエンジンオイルと干渉していれば、ラジエターキャップにオイルがつくという逸話も。
(参考:https://www.virginducati.com/1098s/1098s-02/)
心配症な私はしっかり調べてみた。
うーむ、クリア。
これも良い結果だと言えるがまた振り出しかい…
DUCATIの構造上の問題か?
すみません、ドカのエンジン下ろした事ないですが、通常は開けないとダメだと思います。ただ、このエンジン、クーラント減ります。僕の1198も気がつくとリザーバータンクの水減ってます。熱量の高いのと、ホースの品質も理由かな?と思ってます。混乱させてすみません。
— Q-chan (@Qtyan4) November 8, 2021
また、そもそもバイクの特性という説も…
1098系エンジンは健康体でも良くクーラントが減るらしいのです。
てかマジで考える要素オオスギないかい?
はたまた、次に見かけたのはブローバイホース内に溜まった結露が流れてくるパティーン。
このバイクのブローバイホースはこれ。
感触は柔らかく、硬化はしてなそうだけど、少しヒビが入ってます。
うーん、こっから水が入りそうな感じはないけどなぁ…
他にもホース抜けなどをくまなくチェックしましたが異常なし。
クラッチオープンカバーが原因?
納車からしばらくはこの症状は出ておらず、
タイミング的にオープンタイプのクラッチカバーに変更したくらいから発症してきた印象です。
という事は、クラッチ部分から入るって事もあるのかな??
でもこれは他に事例を聞いた事がないのでかなり薄いと言えそうですね。
なんとなく勉強になったけど、結局わからず…
ともかく見た目だけでも良くしたい…
オイル窓にこびりついているのが本当に嫌だったので、無理矢理取ることを計画しました。
そういえば普通に走ってるとバイクが右側に傾く事って少なく、そのため熱いオイルが窓の上まで当たる事がありませんでした。
そのため走行後に停車したら、わざと右側に傾けて止まることで、ガッツリと熱々のオイルを窓に押しつけてやりました。
これを繰り返して帰ってみると、あらすっきり。
少なくとも今は致命的な量の水分が入っているわけではないようです。
ま、そもそもそうしないと落ちないのはおかしいのですよね…
これからしばらくは様子見かな…
寒いせいもあってかエンジンはビンビンに調子良いし、それだけに早くなんとか原因を突き止めたい。
今度バイク屋に行ってガッツリ相談してみる予定です。
※後日追記
その後ある程度走行してみると、窓への乳白オイルが再発。
プロと相談して現在修理依頼中です。。。
原因判明次第、報告予定。判断が難しい。。。
※とりあえず解決はしました…
4 件のコメント “DUCATIのオイル窓に乳白化したオイルがこびりつく問題について調査してみた”
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サイト管理人「パタロウ」。
プロを目指すほど小さいころから車好き。30過ぎてバイクにハマる。
バイクライフ・カーライフを支援する情報を発信しています。
パタロウの詳しいプロフィール
残念ながらカバーを外しただけでは全く判断つきませんでした。
ジェネレーターカバーを外して、さらにウォーターポンプのプロペラを外さないとしっかりとは見れなかったです。
うまく説明できないですけど、メカニカルシールを外して広げてみないとわからないと思います…
(自分は交換する覚悟で分解しました)
そうですよね〜(^^;
動画があったので見ましたがかなり難しそうで、あれを整備されたとは凄いです!
もう少し様子みてバイク屋と相談かなぁ…
非常に参考になりました!
初めまして。
いつもパタロウさんのブログを楽しく見させてもらっているものです。
いきなりのコメント(長文)で失礼します。
私もストリートファイター1098に乗っていますが、3万キロ位の時に同じような症状になったのでコメントさせてもらいました。
私の場合はウォーターポンプのメカニカルシールが原因でした。
私もまずはオイルを抜いてみたけど、明らかな白濁は見られず、気のせいかと思いましたが、エンジンオイル量と、冷却水量をしっかり管理してみたところ、100kmほど走行すると明らかに水が減ってオイルが増えていました。ラジエーターキャップにオイルが付着しない事を考えると同じ箇所の故障の可能性が高いと思います。(私もそうでした)
ヘッドガスケットかメカニカルシールで悩みましたが、金額や手間を考え、メカニカルシールをバラしたらゴム部分に穴が開いていました。
いくら寒いとはいえ、パタロウさんの点検窓の写真を見たらちょっと危険と思いコメントさせてもらいました。
まずはオイルと水の量をしっかりと管理する事をお勧めします。
うぉお大変貴重な情報ありがとうございます!
オイル量が増えるまではいっていないため漏れているとしても微量なのかなぁと感じています。
この前クラッチメンテをした際、センターロッドの奥の方にも白濁化したオイルがついていたので、場所的にもメカニカルシールあやしそうです。。。
そこでお伺いしたいのですが、メカニカルシールを点検するには、ワークショップマニュアル見ると、ウォーターポンプカバーだけでなくジェネレーターカバーも外す必要がありそうですが、そのようにされましたでしょうか?
ジャネレーターカバーまで外すとなるとなかなかの難易度になりそうだなと…(TT