パタロウのブログ

公開 : 2021/06/10 : 2022/01/07

珍しいヘルメット買ったった!「X-lite X-803RS ULTRA CARBON」インプレッション

結構前から目をつけていた「X-lite X803」
カーボンシェルを採用しているイカしたレーシングヘルメットです。
そのうち、後方にクリアのウイングがついた「RS」モデルが登場。
ぐ、、、これカッケェぞ…
って感じで、販売からしばらく経ってるし、なんだか無くなっても悲しかったので思い切って買ってしまいましたぜ。
今回はそのレビューをネッチリやっていきます。

X-liteもX-803もまだまだマイナーか?

X803は数少ないカーボンヘルメットに興味があるなら、そのモデルのひとつとして知っている人はいるかも。
ってくらい、まだまだ見ることの少ないマイナーヘルメットの部類じゃないかなぁ。
そもそも「X-lite」自体、見ることがすごく少ない気がする。

しかし、実は欧州ではメジャーなNolanグループ。
なんでも、欧州No.1ヘルメットメーカーらしいです。
欧州メーカーなら、日本だとAGVの方が知名度ありそう。ロッシの影響かな?

「X-lite」はNolanグループが持っていのブランドのひとつ。
他にも、そのまま「Nolan」の名前のブランドも持っており、合わせて2ブランドを持つ形態らしい。
国内ではデイトナさんが正規取扱店となっています。

購入はFC-Motoから
MFJ公認は引き継げないので注意

今回もお得意のFC-Motoから購入。
送料が約2,600円、関税が約3,300円かかって、総額62,000円くらいでした。
日本正規品だとMFJ公認が取れているけど、海外輸入はダメ。でも、まーサーキットでは使わなそうだしいいかなと。
ちなみに内装もアジアンフィットのような専用設計ではなく、統一のものとのこと。

ただ、バイク用品店の中でも専門店である「5スターショップ」で購入すると、
チークパッドの厚み調整や内装の調整などを行ってくれるそうです。
SHOEIのパーソナルフィッティングみたいなやつですね。
5スターショップ販売店リストはこちら。

自分は安さとイエローカラーが国内になかったことでFC-Motoから購入しましたが、多少多めに支払ってもしっかりフィットさせたい!という方や、サーキットで使用したい方は国内店舗に出向くのもいいかもしれませんね。

商品開封の儀
付属品多めでスモークシールド付きなのが嬉しい!

外箱はイタリアンな感じで派手。
取り出した瞬間から軽さがわかりテンションが上がるぜ。

付属品は結構多めです。

  • スモークシールド
  • 曇り止めのPINLOCKシート
  • アジャスタブルスポイラー(クリアスポイラー外した時用)
  • 大型ブレスデフレクター
  • 注油用のケミカル

など

個人的にはスモークシールドがついてくるのはかなり嬉しい^^
6,000円くらいするし、お得感ありますね。

見た目について
カーボンの質感、エアロパーツがカッコいい

本体は艶ありの綾織りのカーボンで覆われています。
やっぱりいいっすね…

そしてRSモデルの特徴的なリアスポイラー。
クリアで主張しすぎないものいい感じ。RSのロゴ入りです。

またチーク部分には小型のベンチレーションも。
穴の中も何気にデザインされててこだわりが見えます。

内装もカッコ良し、Xliteロゴにツボる

素材もレザーとスエード、メッシュがカラフルなステッチでつながれていてかなり高級感あります。
緑の色味もいいですね^^

あと、開口部左右にある「Xlite」にツボる。
レーシーでカッコよし。
BELLヘルメットもこんな感じでロゴがあります。
MotoGPではなかなか見ないけど、
F1ではシェアが多くてこれ良いなぁって思ってました。

サイズ感はSHOEIと比べてほぼ同等か少し小さめ

X-liteのサイズ表はこんな感じ。選んだのLサイズ(60cm)
自分の頭は計測して58〜59cmくらいです。

X-lite サイズ表

2XSXSSMLXL2XL3XL
54cm55cm56cm58cm60cm62cm64cm65cm

被ってみた感じ、内装は少しきつめ。メガネ入れるのは一苦労かも。
比較としてX14もLサイズ(59cm)ですが、それに比べてほぼ同等か、少しだけ小さいかなという感じでした。 だけど柔らかくて肌触りよし。Araiっぽい感触かもですね。

ベンチレーションはの可動部は4箇所
グローブしてても操作しやすいのが◎

口元、額中央、頭上2つの合計4箇所。
口元と額のものは共にツマミを下に降ろすことで開きます。
方向が統一されているのでわかりやすいですね。

頭上の2つはブッシュ式。
いずれもグローブをしていても操作しやすく快適です。

オープンとクローズの調整機能は口元のみ2段階で可能。他はシンプルに1段階です。

シールドの交換がやりづらいぞ…

シールドの交換には少し慣れが必要そうです。
X-803の説明書があるのでこちら。

外し方は簡単。
シールドを一番上まであげた状態で、付け根の中央にある「X」ボタンを押して手前に引くと外れます。

問題は取り付けるとき。
シールドの根元には引っかけるためのツメが上下に2箇所あるのですが、
これを本体側の穴に同時に入れないといけません。

付属でついてきたスモークシールドに交換した時には、
スモークでツメの位置が見えず苦戦(汗)

そして、ツメをなんとか入れたら、
左右から同時に押し付けながら、閉じる方向へ動かさなければなりません。

正しくできれば「パチッ」と音がして取り付け完了なのですが、
片側だけなかなか反応しなかったり。
シールドの取付機構はちょっと精度が悪いかもですね…

シールドの精度も悪いかも(笑)

シールドの左側にのみ、上下で押せるプッシュボタンがついています。
なんでもダブルアクションという名称であり、上側を押すと本体との隙間ができて風を通しやすくなり、
下側を押すとクローズ状態で固定できるとのこと。

しかーし、上側は機能するものの、下側が押せず(笑)
なんでや…固定ができんぞ。。。。
しょうがなく、このまま様子をみることに。

ツーリングで使った感想
ポテンシャルを感じるぜ

いよいよ実走。やっぱり軽い!
これまで使ってきたヘルメットの中で最軽量レベル
風の抵抗はかなり少なく、空力もかなり良さそう。すんげー快適。

正面向いて走っているだけなら無敵。全然クビに負担がかかりません。
あと、風の抵抗を受けづらく、ヘルメットが振られることなくめちゃくちゃ安定してます。X14と同レベル。
横を向いても流される感じなし。
アドベンチャーヘルメットであるAX-9では顎が出っ張っているせいか、結構持ってかれてきついんです。(アドヘルと比べるのは酷ですが…)

ただ風切り音はまあまあ大きめ。AX-9よりマシか、同じくらい。X14が異常に静かすぎるんだろうな。
ベンチレーションは快適。こちらもX14と同等レベル。開け閉めもしやすいのも好き。

ベンチレーション全開で風が心地よく通り抜けるのが気持ちよかったです。
重量が軽いから、余計軽快感がありますね。

少し懸念していたシールドは固定ですが、一番下まで下げていれば浮き上がってくることはなさそう。
スモークシールドは昼間でも顔が見えないくらい外側からは遮断されていますが、
内側から見ると暗すぎないのがいい感じです。
夜間走行もしてみましたが、SHOEIのライトスモークミラーシールドと同じかちょっとだけ暗い感じ。
AGVやBELLのバキバキなミラーと比べればだいぶ見やすいほうだと思います。

持っているヘルメットと重量比較してみた

デジタルスケールで重量を測ってみました。
覚悟しろお前たち…(笑)

この手のスケールは誤差が激しい場合があるので一応チェック。
2リットルのお水をペットボトル込みで2046g。正確さは悪くないようだ。

計測結果

X-803:1,421g
X14:1,761g
AX-9:1,387g

※写真では数字が読みづらくてすまんです…

なぬ!AX-9の方が軽い( ゚д゚)
さらにX14とAX-9はインカムベースやスピーカーが付いている状態なので、もう数十グラムは軽そうです。
X-803を持った印象的は一番軽いかと思いましたが、プラシーボでしたね笑。

ヘルメットの背面には重量が書いてあります。
この「+OPTIONALS」の表記とほぼ同じ。
これは透明のリアウイング付きの重量ということなのだろうか…

スピーカーの取り付けには注意が必要

ツーリングユースメインなのでやはりインカムは取り付けたい。
私はMIDLANDのインカムを使用しており、
Hi-Fiスピーカーという少し厚めの物になっています。

右側のチークパッドを外した写真です。
実はX-803にはスピーカー用のくぼみ(スピーカーホール)がありません。

それでもスペース的にはチークパッドの凹んだ部分になんとか納められましたが、
使ってみると頭が痛くてなってしまい耐えられず。

スピーカーポジションも色々試したんですけどね。
なんとかなるかなと期待したのですが厳しそうです。

そんな感じで、厚めのスピーカーを使用したい方は注意。
代わりに薄めなスピーカーに切り替えたことで、なんとか使用できる状態となりましたが、やっぱり窮屈な感じはあります。
ヘルメットサイズをジャストで選ぶとスピーカーはまず厳しそう。要注意や。

スッキリおさまりそうな「N-COM」は日本未発売

ノーランのヘルメットには、
本体がヘルメット内にすっぽり収まる「N-COM」という専用インカムのラインナップがあるのですが、残念ながら現在のところ日本での取り扱いは無し。
並行輸入や海外通販サイトで無理やり手に入れることはできそうですが、
言語や充電の問題もありそうで敷居が高いそうですね。

似ているけど異なる「X-903」との違い

新しく登場した「X-903」
X-803の次期モデルかと思いきや、ツーリングユースに振った違うモデルなようです。

  • X-903は快適さを重視したツーリング寄りなモデル
  • X-803は空力や軽さを追求したレーシング寄りなモデル

といえそう。

X-903にはインナーバイザーが搭載されていたり、インカム用に穴が空いているなどの違いがあります。
あご紐はマイクロロックというラチェットタイプ。
内装も緑ではなくベージュっぽい色ですね。

X-803に比べ、使い勝手が向上している反面、重量もおそらく上がっているはずです。
公式サイトに見つかりませんでしたが、調べるとX-903の重量はカーボンモデルで約1,560gとのこと。
参考:luis

人と被りにくいレーシングヘルメットを探している人にぜひ!

X-803は他にも、カーボンに青や赤などのグラデーションが入ったモデルもあります。個性的なグラフィックが好き^^
まだまだ被っている人は少なそうなので、
「他の人とはちょっと違うヘルメットが欲しい!」って方には激おすすめです。

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6 件のコメント “珍しいヘルメット買ったった!「X-lite X-803RS ULTRA CARBON」インプレッション”

  1. 風のささやき より:

    こんにちは。お邪魔します。
    カッコいいヘルメットです。
    日本製と違う特徴があるところなど、参考になります。\(^^)/

  2. TOM より:

    X-803、ボクも気になって試着してみたんですが、形が合わずに断念しました。
    頭の形って人それぞれですよね~。
    結局AGVに落ち着きました。
    カーボンヘルメット、気分いいですよね~♪

    • Avatar photo パタロウ より:

      カーボンってだけでなんか良いですもんね( ^∀^)
      TOMさんのオススメヘルメットあれば是非教えて頂きたいです〜^^

      • TOM より:

        そうなんです。『カーボン』ってだけで性能云々放っておいても気分がいいのです。
        僕はずっとSHOEI派で、カーボンヘルメットはWINSのA-FORCEを持っていましたが、今はAGVのPISTA GPを使っています。
        アジアンフィットではなくFC-MOTOからの購入ですが、ちょうどよくフィットしているし、上下の視界の広さ、高速域での安定性など大満足です♪

        • Avatar photo パタロウ より:

          カーボンには謎に満足感ありますよね(笑
          やっぱPISTA GPですか〜
          一回試してみたいなぁ(´ー`)

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