チェーンメンテナンス後編-チェーンの張り調整

チェーンの清掃が終わったので、チェーンの張りもチェックしていきます。
やり方はオーナーズマニュアルに書いてあるので、まずはこちらをチェック。
以下オーナーズマニュアルからの転載です。

リアホイールを転させ、チェーンが最も張る位置を探します。サイドスタンドに車両を駐車します。指の力だけで測定位置でチェーンを下方向に押し、放します。チェーンピンの中央とスイングアームのアルミニウム間の距離 (A) を測定します次の値でなければなりません。A=39〜41mm

ここで注意したいのは、アルミニウム間の距離ということ。
というのも、スイングアーム下部には、プラスチックのパーツがついており、これが5mmくらいの厚さがあるため、
ここから測ってしまうと、誤計測になってしまいます。

この丸で囲ってある部分がプラスチックパーツです。

また、フロントとリアのスプロケの中間くらいの位置で図ることも重要。
チェーンは斜めになってるので、図る位置がずれるとこれも誤計測になってしまいそうです。

この辺ですね。

おそらくわざとなんでしょうが、中央地点付近には、ちょうどプラスチックの出っ張りがあります。
これを目安に計測するのが良さそうですね。

また、車種は違うのですが、事前に動画を見て動きのイメトレを。

チェーンの調整に必要なもの

実際に使ったのは以下の5点です。

残念ながら、リングスパナという特殊工具が必要です。
純正工具もあるみたいなんですが、なんだか高いらしく。。。
調べるとDAYTONAのもので使えるということなので、揃えておきました。

品番は「20067」。このスパナにも大きさの種類があるみたいなので注意です。
amazonはレビューが豊富でいいですね。
「実際にモンスター1100で使えました」みたいなコメントがあったので、安心して買えました。

トルクレンチについては無くてもいけそうですが、初めてだししっかり整備したいので使いました。
実際のトルクを調べるのに苦労しましたが、海外の掲示板をみてなんとか情報をゲット。
のちほど詳しく紹介します。

現在の距離を測定

アルミニウム部分のスイングアームから、チェーンのピンの中心までの距離を垂直に計ります。
この定規、メモリもなんかおかしくて、すげーわかりづらいんですが、
だいたい40mmなんで、あまり誤差はないみたいです。。。
あれ、、いじらなくていいやん。。。

まーちょっと前側からの計測なので、数値は実際より少なく出ているかな的な感じもあり、
せっかくなんで、いじってみます。

チェーン調整の下準備

マニュアルにあるこの2本のネジを緩めます。
念のため緩める前に、マーカーで現在の位置をチェックしておきます。

こんな感じ。この後、ボルトを2本緩めます。
ボルトの頭がスイングアームから浮くくらいまで緩めましたが、そこまで必要なかったかも。。

チェーンの張りを調整

ボルトを緩めたら、先ほどのリングスパナをここの溝にひっかけます。
なんか溝にダメージあるやん。。。

方向なんですが、リアスプロケットに向かって時計回りで緩み、反時計回りで張ります。
よって下方向に力を入れると緩み、上方向に力を入れると張るということですね。
回す力ですが、これが結構入りました。。。ギザギザを舐めないように注意です。

緩めてからあらためて張って調整しましたが、やはり一度では決まらず、4回くらい調整し直しました。。。。
だいたいこんなもんでしょう！

ボルトを閉めて完了

調整が終わったら、ボルトを締めます。トルクは35Nmだそう。
なるべく左右均一に締めていき、一方を規定トルクで締めたら、もう一方を締め、
さらにもう一度最初に締めた方をもう一度締め直すのが必要です。（マニュアルにもそう書いてあるみたい）
自分は神経質なので、何回かチェックしました。

結果的にマーカーの位置も少しだけずれる程度だったので、初めからちょうどいい感じで締まっていたんでしょう。
ともあれ無事完了。
やってみると、多分相当簡単な作業な感じがします。おそらく両持ちスイングアームのバイクより楽なんじゃないかな？
これでチェーン交換も自分でできちゃいますぜ。

12000kmを超えてから、メーターにスパナマークが、、
これディーラーじゃないと消えないらしいから、しばらくほっておこっと。

ランキング参加中！
ポチッと応援いただけると嬉しいです！