公開 : 2019/10/03 : 2019/10/04
モトブログを高品質に- 別どり音声を録ってみました ZOOM H2n
「なんか排気音がしょぼい気がする…」、「息づかいがハァハァきもい…」
SONYウェアラブルカメラHDR-AS300とECM-CS3というまいくでモトブログを始めたものの、音の収録に関しては少し頭を悩ましていました。
排気音と息づかいの問題はヘルメット内にマイクを仕込んだ宿命
モトブログをしていると、やっぱりその時々思った事を話したくなる場面があります。
そのため、マイクはヘルメットの中に設置して撮影をする人が多いはず。
しかし、デメリットもあります。冒頭で記載したように、マフラーから遠い事により排気音がショボめになるのと、マイクが口と近いせいで少し荒く動こうものなら息切れの吐息がまぁうるさいんですねw
他にも、音を拾うのでインカムで音楽がきけなかったり、場合によっては風切り音が強かったりと、こまかなデメリットもありました。
音声別どりするのがわりと常識なんだと知った
なんかモトブログの場合というか、そもそも映像制作をする場合、音声を別どりするのって、映像のクオリティを高めるために割と良くやる常識なのだと後から知りました(汗)
先述したデメリットも気になっていたので、モトブログに使いやすい録音ツールはないかと探していました。
ロイヤルジョルダニアンも使っていると言うZOOM H2n に惹かれた
モトブログやろうと思う人なら知ってる人も多いと思うロイヤルジョルダニアン(Royal Jordanian)。
彼はホームページもやってるのですが、そこのQ &Aに「風切り音なくどうやってクリアな音を録ってるですか?」という質問に対してZOOM H2nを使用しているとの回答が。
YouTubeを見てもらうとわかると思いますが、かなりクリアでいい感じの音が録れています。
それ以外にも、このマイクはモトブログと相性が良いという評判も聞き、正直マイクにしてはちょっと高かったのですが思い切って購入してみることにしました。
このマイク、調べるほどにかなりの機能が搭載されており、全部使う事あるのか?ってくらいです。
今回は特に実用的な主要な機能に絞って、実際に使ってみた感想とともに紹介します!
ZOOMってどんな会社?
ホームページ:https://www.zoom.co.jp/ja
調べたらこのZOOMって日本のメーカーなんですって!操作も全部英語だし、デザイン的にもてっきり海外メーカーかと思ってました。
1983年に「株式会社ズーム」として東京に設立されたとのこと。
アーティスト、ミュージシャンなどに向けた、主にハンディレコーダーを中心に製品を作っているみたいですね。
ZOOM H2nの簡単なスペック紹介
届きましたぜZOOM H2n!
購入当時は風切り音がどれくらい貼ってしまうかわからなかったので、念のためウインドジャマーも買ってみました。
実際使ってみるとジャマー無しでも風切り音は入りにくいのでいらなかったかも。。。
あとはリモコン付きのセットなんかもあるみたいですね。
録音モードは4種類
収録音声はXYステレオ、MSステレオ、2チャンネルサラウンド、4チャンネルサラウンドの4種類あります。ぱっと見なんのこっちゃ…って感じなのですが、ざっくり説明すると、マイクの片面側でさくっと録音することも出来るし、360°全方位しっかり録音する事も出来るということ。
全方向から収録できる事で、VR映像の録音も向いているみたいです。
自分は全方位録音タイプで音楽データがひとまとめになる2チャンネルサラウンドを利用することが多いです。
外観がいい感じ
真っ黒なボディで高級感ある仕上がり。レトロな雰囲気の中にハイテクな感じがいいですね。
付属品は最低限だった
付属品は乾電池2本と2gbのmicroSDカード(+説明書)でした。
電源用やパソコンと繋ぐためのUSBがさせるようになってるのですが、そういったコードは付属しておらず。
うーん、乾電池も容量少ないSDも使い勝手悪く結局使ってません…
あとは、よりクオリティの高い音源に仕上げる事ができるソフトの無償ライセンスがついてますが、なんのこっちゃという感じでした(・・?)
ちなみに接続できるUSBのタイプは「USB mini-B」です。
コードレスで録音できるのが便利
電源は単三乾電池2本。USBケーブルを使えば電池なしでも動きます。本体が充電式じゃないのはちょっとマイナスポイントか…あまり乾電池のゴミが出るのも嫌だし途中で切れるのもこわいので、結局充電式電池買いました(;_;)
使ってみた感想 -「感動」というよりは「予想通り」という感じ
実際にツーリングで収録してみました!録音場所はリュックサック外側ポケットの中央。
初めは「揺れとかでリュックの内側とマイクが擦れてうるさいかな…?」と思ってましたが、ほぼ雑音は入らず、クリアな音がとれたのは嬉しかったです^^
もともとの作りなのか、雑音は結構カットしてくれている印象があります。
なので、これまで使っていたECM-CS3は感度は抜群にいいけど、どんな音でも拾ってしまう特性がありました。なので、ちょっとした雑音でも拾ってしまうため設置場所には結構気を使っていました。
でも、H2nなら同じ音声でも雑音が少なく収録できました。
この特性は、とくにモトブログなど雑音が入りやすい環境で使う場合はかなりありがたいですね。
ただ、音質はどうか?という内容については、想像を超えていくことはなく、あ、たしかにクリアだね。といった印象にとどまるかなと。。。
というは先述のように、雑音を拾わないかわりに、この音は特にクリアに拾ってほしい!という音も、やはり8割くらいな印象になってるかなという感じです。まーそれでも充分なんですけどね^^;
欲をいえば…という感じです。
実際に同じ場面でECM-CS3とH2nの音声を同時に録ってみました
ECM-CS3はヘルメット内に。
H2nはリュックサックの背面ポケットに配置しました。
どうでしょ?
収録している場所の違いもありますがECM-CS3がエンジン音も排気音も正確に拾うのに対して、H2nはエンジンの雑音が少ない排気音になっているかと思います。
録音可能時間について
音声のモードによってデータ量が異なりますが、MSステレオモードなら付属している2gbのSDで3時間くらい収録できます。
公式サイトに詳しい時間が掲載されています。
出典:ZOOM
使い方次第ですが、自分の場合はツーリングで最初から最後まで録音しっぱなしの状況もあるかなと思い32GBのSDに交換しました。公式サイト曰く、最大32GBまでは記録できるようです。
電池の持ちは?
公式サイトではアルカリ電池使用で最長20時間以上という表記があります。自分は充電式のニッケル水素電池を使ってますが、日をまたいでの8時間使用でも余裕でした。
切れるまで使った事ないのですが、充電式のいいところで、小まめに充電する事でいつでも切れる心配なく使えています。
「録音してたつもりが電池きれとるやん…」っていう状況が一番の絶望なので使ってる途中の乾電池だとちょっと不安かなと思います。
ちなみに、電池バーの設定がデフォルトでは「アルカリ(ALKALINE)」になっているので「ニッケル(Ni-MH)」に変更しておくと安心です。
録音時の注意点
このマイクでは感度を調整する事が出来ます。0-10までのアナログ10段階です。
本体のディスプレイには音の大きさを示すバーが表示されますが、使用する状況で12dB前後に収まるくらいが丁度いいみたいです。自分は5-7くらいに設定しています。
注意点としては、あまり高感度にしてしまうと音が割れて使い物にならない事。「音は大きくても編集で小さくすればいいや」と、9付近に調整して録った事があったのですが、割れまくりでした…
ちなみに音の入力が大きすぎる場合は、上部にある赤いランプが激しく点滅して教えてくれるようになっています。
想定してなかった良いところ
このようにモトブログだけで使う事を想定していましたが、他にも便利な使い方が出来た事はかなりメリットかなと感じました。
パソコンにUSBで繋げば外部マイクになる
アテレコといって撮った映像に後から音を追加したい場合があります。
大体の動画編集ソフトには、録音機能が付いていて、映像を見ながら同時に音声データを録音する事が出来るようになっています。この機能は便利でした。
ただ、パソコンにはマイクが付いていない場合や、マイクがあっても感度が悪くて小さな音でしか拾えないという問題があります。
自分はMacBookですが、まさしく後者で「せっかく喋ったのに音小さくて使えん…」と困っていたところ、ふとH2nの存在を思い出しました。
実際使ってみるとバッチリ!十分な音声でクリアに拾ってくれます。またマイク端子が付いてないパソコンも多いと思うのでUSBで繋げるというのも便利ですね。
音をイヤホンで聞きながら録音出来る
なんかYouTubeでラジオ的な企画ができないかと思ってやってみました。
収録場所はカラオケw
テーブルにマイクを置いて向かい合って話しました。
音を大きめに拾えるのはもちろん、イヤホンで聴くことで雑音を拾っていたり、音が大きすぎて割れてないかということかま気付けるし、便利かなと思います。ライブ配信する方にもオススメかなと。
本体にマイクを追加できる
使った事はないんですが、H2nにはマイク端子を挿す事も出来るようになっています。
すでにマイクなのに本体にマイク挿すってどゆこと??
って思いましたが、考えてみれば、設置する箇所と離れた場所の音声が一度に録れるのは便利かも。
例えば自分の場合なら、リュックの背面ポケットに入れつつ、もっと下側の音も撮りたいとなれば、追加マイクを挿してポケットから伸ばし配置するという事が出来ます。
つまり、マイクが二ついるような場面でも一つで済んでしまうのは便利です。音合わせの手間も省けますしね。
なんとハイレゾに対応していた…
これ私、全然気がつかなかったのですが、この記事を書くために調べたことで発覚。
H2nはハイレゾで音声が録れるようです。「96kHz/24bit」での録音モードがありました。
ハイレゾとはハイレゾリューション オーディオの略で、画像でいう解像度が高いものの、音版ということみたいです。
CDの音より良いらしいですね。。。なんだかすごそう。。
つまりかなりの臨場感ある音も録れるようになっているみたいです。今度試してみようと思います。
こんな感じですかね?まだまだ活用しきれていない感じがするな。。。
まとめとして、さすがに高いだけある…と行った感じです。値段に見合った性能かなと。
想像以上にさまざまな使い方が出来そうなのもいい感じ。取扱説明書が公開されているので、興味ある方は見てみては??
ZOOM H2n取説
https://www.zoom.co.jp/sites/default/files/products/downloads/pdfs/J_H2n_0.pdf
6 件のコメント “モトブログを高品質に- 別どり音声を録ってみました ZOOM H2n”
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サイト管理人「パタロウ」。
プロを目指すほど小さいころから車好き。30過ぎてバイクにハマる。
バイクライフ・カーライフを支援する情報を発信しています。
パタロウの詳しいプロフィール
ジョルダニアン、バイク乗る資格ないですね。
赤信号だろうが何だろうが、歩行者に対してマナーが悪すぎます。
ぶつかっても倒れても、赤信号で渡ろうとする方が悪いとか言い出す輩でしょうね。
こういう奴はモトブログなんてやってほしくないですね。
見ていてイライラするだけです。
メットに取り付けてるSONYマイクですが、チークパッドに入れるとか、スポンジつけて口元に埋め込むだけでいいと思います。
鼻息とかも抑えられますよ。
私はメット内にマイク2個、外部でZOOM H6を使ってます。
カプセルマイクは都度色々なものに交換です。
やはり排気音は別録りが一番ですね。
ジョルダニアンについては自分もあれ大丈夫かな? と思ってましたが、低評価あんまりないんですよね。
このあたりは文化の違いなのでしょうか。。。日本では一発アウトでしょうね。。。
H6すごそうですね! 自分も別撮り推奨派です^^
パタロウさんの投稿内容と趣旨の違うコメントすいませんでした。イギリスと日本の文化の違いはわかりませんでしたので、ご容赦下さい。次回も楽しみにしています。
いえいえ(>_<) 自分もよく歩行者怒らないなとおもってみてますよ!w 他にも悪態ついてる動画もありますが、「それ好き」みたいなコメントついてて、あ、もう根本的に違うんだなとちょっと羨ましく見ています。
ジョルダニあん見ました。赤信号で渡る歩行者とはいえ、あまりマナー良くないようですね。
過去に大阪 梅田でおなじような場面に遭遇し
お年寄なのにすごい空吹かしで威嚇してました。ジェントルなライダーになりたいですね!
たしかに空ぶかし威嚇は良くないですよね。ただイギリスは文化がかなり違うようで、RJへの批判は少ないようです(゚Д゚;)
他の動画では困っている人を助けてたりしている事もあるようですよ。