公開 : 2020/01/25 : 2021/06/20
ミッドランドのインカムを3年以上使った感想-MIDLAND BT X2 PRO
そういえば長年使っていたなと思ったバイク用のインカム。3年以上使ってました。
自分のはミッドランドのBT X2 PROというモデル。2020年1月現在では、一世代前のモデルです。
グレードとしては3モデルあるうちの真ん中。
フラッグシップではないですが、手に入れやすい価格で十分な性能なので、代表的なモデルと言えるかなと思います。
そんなミッドランドの代表的なインカムはどうなのか?
最近のインカムってどんなモデルがあるんだろうって調べていたのですが、
「そういえば3年間以上使ってたけど、ミッドランドっていいのかも?」って思えてきたので、
使ってきて良かったところや、これまでの故障、使い勝手の感じなど、他のメーカーとも比べつつ、レビューしていきたいと思います!
ミッドランド以外でも、自分のようにインカムを選んでいる人の参考になれば幸いです。
※次モデル「BT X2 PRO S」も買ってみました。レビューはこちら。
そもそもミッドランドとは?
出典:MIDLAND
日本ではバイク用のインカムに特化したメーカーという印象。
でも調べたらなんと1959年にアメリカのカンザスシティで創業したという結構な老舗メーカーでした。
現在イタリアに本社があるらしい。アメリカメーカーなのかイタリアメーカーなのかはよくわからず…
日本の代理店は株式会社LINKS。
実はウェアラブルカメラや、車用の無線機も作っているそうです。
ホームページ:https://www.midlandradio.jp/
バイク用インカムの勢力を分析
数あるインカムの中でミッドランドはどれくらいのポジションなのか?勝手に勢力を分析してみました。
最近では無名ブランドの格安インカムも結構いいみたいですが、今回は有名どころ同士で比較。
有名メーカーのいいところはサポートが充実していたりアクセサリーが手に入りやすいなどがあるかと思います。
露出具合から勢力を分析して、こんな感じなんじゃないかと…
勝手に勢力分析
超ざっくりですが…
上から、ビーコム(日本)、
次にミッドランド(アメリカorイタリア)、
デイトナ(日本)or セナ(韓国)が続くかなと…
やはり日本メーカーでもあるビーコムが一番だと思います。
取扱店も多そうだし、アクセサリーも品揃え良く置いているイメージがあります。
ミッドランドはその次くらいじゃないかな〜?
アクセサリー系もビーコムには及ばないけど結構置いてるイメージ。
その次にデイトナかセナか。って感じでしょうか?
ちょうど最近、ミッドランドのアクセサリーを置いてる店舗が増えてきた印象です。
2016年くらいの購入当時はまだマイナーな部類だったのか、
本体は売っていてもマウントなどの台座や、スピーカーなどのアクセサリー類は取り寄せになることがほとんどだったかなーと。
ネットでも買えるし、便利なんですけど、1週間くらい待たねばならなかったり、
急に壊れてしまった時はちょっと不便だなぁと感じていました。
今ではだいぶ流通してきた感があり、ユーザーとしては嬉しいですね^^
本体の価格差はこんな感じ(有名モデル対象)
- ・ビーコム(B+COM ONE) 2万円後半〜
- ・ミッドランド(BT X2 PRO S) 2万円前半〜
- ・デイトナ(DT-01) 1万円後半〜
- ・セナ(30K) 3万円中盤〜
なぜミッドランドのインカムにしたか?
チョイスに思い入れは特に無し…
購入当初、どれがいいのか全くわからなかったため、
友人がミッドランドのインカムを使っていたのでそのまま同じメーカーにしました。
あとは値段も比較的高くなかったのも良かったと思います。
なぜBT X2 PROにしたか?グレード別のスペック差について
当時は「BT X1 PRO」「BT X2 PRO」「BT NEXT PRO」の3モデル展開でした。
自分の選んだX2PROは真ん中のグレードですね。
スペック差ですが、差が大きいのは以下の2点
- ・ペアリングできる距離
- ・同時通話できる台数
その他、上位モデル特有の機能があったりすることもあります。
バッテリーは3モデル共通っぽいです。連続通話時間も、バッテリーの充電時間も同じでした。
自分は、一番安いモデルのX1と悩んだのですが、距離が300mで短いなーと感じたのでX2にしました。
主な用途は普段使いやソロツーリングでの音楽用
そもそもマスツーリングをあまりしない私の使い方は、ほとんどが音楽聴く用です。
ヘルメットの中でイヤホンしてスマホ接続もできなくはないのですが、
東京都のほか、バイクのイヤホン使用が禁止されている地域も多いため、インカムの方が安心ですよね。
音質は結構いいと思います。
実は購入当初は、スピーカーはぺったんこな感じで、まあまあしょぼくて音割れもありました。
「まーバイク用だしこんなもんかー」と諦めていましたが、できればもっといい音で聴きたいとずっと思ってました。
すると購入から1年くらいして「Hi-Fiスピーカー」という上位互換モデルが発売されたので速攻で変更(笑)
きっとみんな思っていたのだと思います。
まあまあ厚みのあるスピーカーなのですが、
前のヘルメットであるブリットの時もX14の時も、特に邪魔になることなく配置できました。
もちろん、最新のイヤホンとかに比べると劣りますが、
以前のよりもかなり改善されて、音質は十分だと思います。
速度に応じて自動で音量が大きくなるAGC機能がついている
BT PROシリーズには、AGC機能という自動ボリューム調整機能が携わっています。
これは、車速が上がるにつれて、音量を自動で上げてくれるという機能。
たしかに車速が上がると風切り音も大きくなるため、それへの配慮ということでしょう。
感覚としては60kmくらいを超えると1段階大きくなるようなイメージ。
それ以上はよくわからず…
最初はなれなかったですが、使っていくにつれて結構いいかもって思えてきました。
他のモデルにはAGC機能はついてないものもあるようですね。
トラブルについて
3年間で故障は2回ほど
1回目が「マイクの故障」、2回目が「マウントの故障」でした。
なんだかマイクは1年くらいで壊れてしまったような記憶があります。
スピーカーは正常なのに、通話だけできないみたいな症状でした。
おそらく断線かなと…
マウントの故障については、2年くらい使ってから。
故障といっても使えたのですが、音割れが結構あって、「まーこんなもんか」と聞けるレベルではあったのですが、
ヘルメット新調を機に新マウントで使ったらめっちゃクリアでした(笑)
見た目としても線が黒くなっていたりしたので、これも消耗品といえるのかも。
他者比較ができていないのでなんとも言えないのですが、アクセサリーは若干弱めかもしれません。
ちなみに現在は、X14を購入してから1年ほど経ちますが、マウントの導線も綺麗でいい感じ。
本体は3年間トラブルなし
そんな弱めなアクセサリーでしたが、本体はかなり優秀かも。
3年間一切トラブルなし。
例えば、
「ボタンの接触が悪くなる」、「ペアリングが思わぬところで外れる」、「スマホとの接続が切れちゃう」とか、
「バッテリーが弱くて途中で電源が落ちる」みたいな、インカムでありそうなトラブルは一つもありませんでした。
バッテリーの劣化も特に感じません。
カタログスペック的には、「連続通話時間:20 時間」となっていますが、3年目でも早朝出て夜に変えるような長めのツーリングでも問題なく使えていました。
ビーコムなどの他社インカムでは、たまにペアリングができないとか、そういった不具合情報を見たことがあったので、こう考えるとかなり優秀な方だと言えるかもしれません。
他社インカムとのペアリングは苦手そう…
ミッドランド同士はペアリング簡単で全く問題なし。
だだ、どのインカムでもそうかもしれませんが、他メーカーとのペアリングはできるものの、手順がややこかったりしてちょっとやりづらいかも…
一度ビーコムと繋ごうとしたのですが、繋がったはいいもののすぐ切れてしまったりと相性はあまり良くなかったように記憶しています。
ヘルメット追加で用意するアクセサリーの値段は?
ヘルメットを追加すると、マウントなどのアクセサリーを追加しなければなりません。
その費用はだいたい1万円弱。本体が2万円くらいと考えると結構なお値段なんですよね^^;
具体的には「マウント」「スピーカー」「マイク」を用意することが必要かと思います。
ただ、調べたら他社インカムの場合も同じくらいの値段だったので、メーカーさはほぼなさそうです。
むしろ安めな部類かも?
- ・ミッドランド
両面テープ1,450円+マウント3,500円+スピーカー3,200円+マイク1,500円 = 9,750円 - ・ビーコム
マウント2,500円+スピーカー5,000円+マイク4,500円 = 12,000円 - ・デイトナ
セットで 9,000円 - ・セナ
セットで 12,000円
現行モデルの展開と追加された機能について
最新モデルは、
「BT X1 PRO S」「BT X2 PRO S」「BT NEXT PRO Lite」「BT MESH」の4種類。
X1、X2については基本性能が底上げされ、共に通話距離が伸びていますね。
個別ではX1はグループ通話人数が増えて、X2には2回線接続(A2DP)の機能が追加され、これまでできなかったインカムで話しながら音楽が聴けるように!
こ、これはうれしいT0T
友人とのツーリングではインカムツナぎっぱなのですが、音がなくてちょっと寂しい思いをしてたので…(無言で気まずいことも…)
なおMESHはグループ通話に特化したモデルのようで最大の10人まで接続可能とのこと。
結局、オススメなのか?また買いたいか?
うーん、、、オススメといえばオススメかな…という微妙な感じ…
一人で使う分には機能的には大満足だし、
多少アクセサリー類の故障があっても安いしすぐ手に入るのでそこまで不満無し。
ただ通話目的で使うなら、最新モデルに搭載されてる2回線接続は欲しかったかなぁ。音楽聴きながらの通話できるのはかなりイイ。
あと見た目にしてもセナの方がかっこいいかも…
ということで、もし購入していたのが2回線接続のある「BT X2 PRO S」だったら、もうちょっとオススメだったかも!
出典:SHOEI
また、最近ではSHOEIやAGVなど、ヘルメットメーカーがインカムを出し始めていて、
出っ張らずヘルメットにすっぽり収まったり、自然な形でフィットするようになっています。
他メーカーとの繋がり具合がどうかわかりませんが、
もし一人で使う専用だとしたら、こういったインカムもありかも?
SHOEIのインカムについて
AGVのインカムについて(英語サイト)
※次モデル「BT X2 PRO S」のレビューはこちら。
2 件のコメント “ミッドランドのインカムを3年以上使った感想-MIDLAND BT X2 PRO”
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サイト管理人「パタロウ」。
プロを目指すほど小さいころから車好き。30過ぎてバイクにハマる。
バイクライフ・カーライフを支援する情報を発信しています。
パタロウの詳しいプロフィール
こんにちは。
MIDLAND BT X2 PROを買って3ヶ月くらいなのですが、USBポートの蓋が千切れてとれてしまいました。
パタロウさんのはそういった劣化はないですか?
え、あのハメづらい蓋ですよね?
自分のは生きてますがショックですね。。。