公開 : 2020/11/09 : 2021/08/05
ステレオブレンドが最高! タンデムにも最適なインカム MIDLAND BT X2 PRO S のレビュー
MIDLANDの最新モデルであるBT X2 PRO S、買っちまいました。
インカムは2台目。これまでは一世代前の「BT X2 PRO」を使用していました。
これまでのインカムのインプレをした時に、なんだかんだ悪いところも言ってましたが結局買ってしまったMIDLAND。
ヘルメットに取り付けた周辺機器がそのまま使えて簡単だし、
何より「ステレオブレンド」というミュージックシェア機能が使えるというのが最大の魅力でした。
※前モデルの記事はこちら
ステレオブレンドとは?
ステレオブレンドとはMIDLANDのミュージックシェアシステムです。
インカムで通話をしながら、音楽やナビを、相手と共有することができます。
前代まではフラッグシップモデルである「BT NEXT PRO」のみに搭載されていた機能が、現行ではミドルモデルである「BT X2 PRO S」から上のモデルに搭載されました。
会話しながらのツーリングって楽しいし便利で良いのですが、無言になることもありがちでは?(笑)
通話はもちろん楽しいのですが、あまり口数少ない私は「あ〜音楽聴きて〜」って思うことが多かったような…
ソロツーの時はいつも音楽聴いてますしね。
そんな無言も怖くないのがこのステレオブレンド。
無言になったら音楽を聴けばいいのさ…
このシステムが搭載されているインカムであれば、ペアリング先のインカムにこの機能がなくてもシェアができます。
さらに、それぞれ通話しながら別々に音楽の聞くこともできちゃうみたい。
これ口下手ライダーにはマジでいい機能だと思います。
タンデムして使ってみました
繋いだのは「BT X2 PRO S」「BT X2 PRO」。
初めてのペアリング設定には多少手こずりました。
MIDLANDのインカムは「ボタンになにかデバイスを繋ぐ」という考え方で説明書が書かれています。この考え方がわかってないと「ボリューム+ボタンに繋ぐ??」みたいな感じになって、ちょいとわかりづらいかも…
また、ステレオブレンドを使う時は「ミドルボタン」という真ん中の大きなボタン同士で繋がないといけないので注意。音楽を流す元のスマホなどはボリューム(-)ボタンに繋ぐといいらしいです。
ただ初期設定さえできてしまえば次からは簡単。ペアリングはボタン一つでできます。
ペアリング方法については備忘録も兼ねて記載しておきます。
MIDLANDインカム同士のペアリング方法
- 2台とも電源オフからミドルボタンを約7秒長押ししてセットアップモードへ。LEDライトが赤く点灯する状態。
- 登録するミドルボタンを約3秒押してペアリングモードへ。LEDライトが青と赤に交互に点滅。
- ペアリングが成功すれば青赤点滅が終了し赤点灯へ。その後、ミドルボタンを2回押ししてペアリング作業は終了。
ステレオブレンドのためボリューム(-)ボタンにスマホを接続
- ステレオブレンド機能のあるインカムを操作。電源オフからミドルボタン7秒押しでセットアップモードへ。
- ボリューム(-)ボタンを約3秒押しでペアリングモードへ。LEDが青赤点滅。
- スマホのブルートゥース機能を操作し、「Midland BTR X2 Pro S〜」を選択。PIN CODE「0000」を入力して完了。
- 2台のインカムが繋がったら、ボリューム(-)ボタンを約3秒押すとパブリックモードに切り替わり音声で教えてくれます。次回からは設定が引き継がれます。初期はプライベートモードになっているっぽく、このままだとシェアされないため注意。
これで下準備は完了。
私のようにMIDLANDモデルを複数持っている場合の注意点は、スマホをBluetoothで繋ぐ際に、違うモデルへ繋がないようにすること。
Bluetoothで繋ぐのはステレオブレンド機能のあるインカム1台のみ。
なぜかはじめは2台両方と繋がってしまい、うまく動作しませんでした。
設定のせいかもですが、シェア先の音量は少し低め。
最初はこのせいで「音楽が聞こえない」と同乗者からクレームがありましたが、ボリューム調整ボタン(+)で音量調整することで同じくらいのボリュームにすることができました。
また、シェア先の音楽はモノラル再生されるようなので少し音質はわるくなりますが、個人的には十分かなと思います。
音質については動画を撮ってみましたので是非聞いてみてください。
ステレオブレンドは基本タンデム使いになりそう
タンデムではなくソロ同士のツーリングで仲間と使うこともできるけど、ステレオブレンドの最大通信距離は10mなんだって。
少しでも離れてしまうと音楽が途切れてしまう疑惑がありますね。
ということで基本タンデム使いを想定する必要がありそう。
また、他社インカムとの接続は試せておらず…
使えない可能性もあるし、使えたとしても設定で手間取りそう。
という感じなので、同じメーカーのインカムでタンデムという使い方が無難そうですね。
ミュージックシェアできるインカムの中では最安値ではない
BT X2 PRO Sは2万円台前半で購入できるし、コスパとしては悪くないと思いますが、調べるとデイトナのDT-E1や、SENAのSMH5など、1万円代で購入できるモデルもあります。
これからも安価なモデルは増えてくるかもしれませんね。
一番スムーズなのは同じメーカー同士のペアリングなので、新規で使いたい場合は2台付きのセットもいいかも。
ステレオブレンド以外で前モデルから変わった点
- ・最大通信距離が200m長くなった。
- ・ボタンを押すのが軽くなった。
- ・マウントへの取り付けも軽くなった。
- ・起動音、停止音が変わった。
同モデルということもあり、ほぼ変化はないですが、
ボタン押すのが軽くなったのは地味に嬉しいポイントかも。
インカム使うならヘルメットの口元に余裕があるモデルが○
特にAraiのヘルメットを試着して思ったのですが、
レーシングタイプのフルフェイスだと、特徴的に口元が狭くなりがち。
マイクを常設するなら、口元に余裕があるタイプのヘルメットの方が楽かも。
マイクは小型とはいえ、SHOEiのX14でギリギリ。
たまに唇にマイクが触れて違和感…という感じ。
一方、アドベンチャータイプのヘルメットであるAGV AX-9ではかなり余裕があったため、被っていて快適でした。
これまで口元が邪魔でマイクはつけていなかったですが、
常備させるメリットしては、iPhoneのSiriが使えるのも便利。
これは他のインカムでもほとんどできるみたいですね。
こんな感じでしょうか。
最近高速のサービスエリアに行くと、タンデムしている人をよく見かけます。これまでより増えてない??
タンデム通話ってそれだけで楽しいし、相手が休憩したい時もすぐにわかるからいいですよね。
ミュージックシェアは激おすすめです。
書いてる人
サイト管理人「パタロウ」。
プロを目指すほど小さいころから車好き。30過ぎてバイクにハマる。
バイクライフ・カーライフを支援する情報を発信しています。
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