公開 : 2019/05/05 : 2021/04/09
フロントブレーキのフルードタンク交換-配置の調整からエア抜きまで
季節が変わったせいか、最近、ブレーキの効きがフワフワして気になってきました。
クラッチ側はそんなことないんだけどなぁ。やっぱブレーキ側は違いがわかりやすい。
前回の交換が半年とちょっと前だったので、これくらいの周期でフルード周りのメンテをするのが良いのかもしれません。
そういえば、以前タイヤ交換した時に、
「フロントキャリパーが取りづらい」「揉み出しができない!」と怒られてしまった事を思い出し、
この機会にフルードタンクも変えちまおうと。
というのも、なんか見た目がかっこいいからという理由で、
クラッチやリアブレーキとかで使う、小さめのフルードタンクを使ってたんですね。
ブレンボの透明のタンクで、「S15Bタイプ」と呼ばれるもの。初回取り付けの時の記事はこちらです。
やっぱこれだと容量たりなくて、
揉み出しとかでピストンを押すことがあんまりできなかったんでしょうね(汗)
そりゃ、フロントブレーキのタンクは大きくできているわけですわ。。。
用意するものについて
今度はキチンとしたフロントブレーキ用の「S50タイプ」と呼ばれる、グレータイプのブレンボタンクを用意。
他にも用意したのはこんな感じ。
フルードタンク | brembo S50タイプ タンク:スモークグレー 型番:10.4446.63 |
タンクにはめるラバー | POSH H型ラバーM6ボルト用 2個入り 型番:100202 |
ブレーキフルード | ブレンボ LCF 600 Plus ※DOT4規格クリアとのこと |
ホース | ブレンボ B-001 オイルタンクホース ※前回使った時のあまり |
ステー | POSH ビレットマスタータンクステー ブラック 60mm 型番:500183-06 |
忘れやすそうなポイントとしては、タンクにはめるラバー。自分はAmazonで買う時に提案されたPOSHのラバーにしました。
フロント用タンクの場合、タンク固定用の穴がなぜだか大きいんですね。クラッチ用のは小さいのですが、、、
なので、こういった穴にはめるタイプのゴムブッシュみたいなのが必要で、これを組むことでネジでしっかり固定ができるようになります。
ストファイの場合、もしかしたら、純正のゴムでもいけたのかな?
また、工具としては各種メガネレンチと、エア抜き用ホースにペットボトル、注射器など、一般的なフルード交換ツールを用意しています。
詳しいツールの紹介は、マスター交換の際の記事が参考になるかもしれません。
フルードタンク交換作業開始
では、さっそく交換していきます。今回はタンクとフルードの交換という感じでしたので、マスター交換よりは簡単でした。
時間的には1時間くらいでしょうか?
今回は動画も撮ったので、よろしければこちらもどうぞ。
ただ、こういう感じで撮ったのでアングル固定されててわかりづらい部分もあるかも。。。(汗)
タンクのフルードを抜きタンクを外す
新品の時の黄色い透明感ある見た目と比べると、かなり黒ずんだ印象です。
また、タンク内のダイアフラムというゴムの蓋も、なんだか伸びてしまっています。。。
フルードの抜き方はなんでも良さそうなのですが、まずは注射器を使用して上から取り除きます。
今回、タンクさえ変更できれば良いので、フルードを全部抜ききってしまう必要はないかと思っています。
全部抜ききってしまうと、エア抜きが大変なんですね。。。
なので、古いフルードはキャリパー側には残しておきつつ、タンクとホースの分だけ抜き取って、最後に新しいフルードを入れて押し出して交換する手法を取りたいと思います。
こっちの方がおそらく楽なはず。マスター交換の時はエア抜きにかなり苦労したので(汗)
とりあえず床まで吸い取りました。なるべくフルードの飛散を防ぐため、次にホース内のフルードも抜いておきます。
マスター側のブリーダーボルトにエア抜き用ホースをつけておいたので、何度かレバーを握った後に、ボルトを緩めて少しだけフルードを出しました。
タンクを空にしておいたので、数回で抜けました。
ホース内のフルードが抜けたら、タンクを外します。ここでの注意点もやはりフルードの飛散。
タンクとホースが固着気味だったので、慎重に外します。
捻りながら外すといい感じで取れてくれました。
新しいタンクの位置を決めるための仮組みと本組みをする
新しいタンクの穴にはゴムを通しておきます。
今回はマスターをハンドルにつけたままの作業ですので、仮組はこのまま行います。
やはりこの手順が一番大変でした…
はじめ、今のままのホースでいけるかと思いましたが、ちょっと位置が悪そうだったので、ホースの長さも新調。ステーももちろん新しくします。
一回長めのをつけておき、マスターにつけてみてから長さ調整するのが良さそうです。
たぶん一発でこの長さを整えるのは無理っぽい…
調整の様子はこんな感じ。
やっぱりなるべくカッコいい感じになるよう取り付けたいので、
タンクが高くなりすぎないよう、また、左側に寄ってしまいすぎないよう、注意しました。
また、もう1点注意したいのが、マスター側の取り出し口に負荷がかからないようにすること。
ホースとステーの長さがあっていないなどで、無理にタンクを取り付けてしまうと、この取り出し口が押されて負荷がかかった状態でついてしまいます。
そうすると、ここからフルード漏れがおきたりと、そういったブログを書いている人もいましたので、注意したいところですね。
では、一番の難関と思われる、ステーの調整。
これ、前回は一本ダメにしているので、今回はミスなく決めたいところ…!(2500円と意外と高いのよこれ…!)
今回も、ウォーターポンププライヤーで調整。今回はハンドルバーについている状態からなので、難易度は多少さがったかな?
うーん、、ウエスをかませて曲げるんですが、やっぱり多少はステーの塗装がはげてしまうものね。
なかなか難しい。。
プライヤーだけでなく、手で押したりもしながら、少しづつ調整していきます。
初めはスタンダードに、タンクの下側から支える感じでつけたかったのですが、結局、高さが出すぎてしまったので、上から支える感じに変更。
これで仮組みは完了。仮組というか、このまま本組みですね。。。
結構いい感じの位置になっているはず。
ステーの長さや高さ問題があったので、ホースの長さも2回ほど調整しました。
フルードを入れてエア抜きをして完了!
あとはフルードを入れてエア抜きするのみ。ここからは割と簡単!
まずはマスター側からのエア抜きです。
キャリパーの方にはまだ古いフルードが通っているので、フルードを入れてからほんの数回のエア抜きで感触が戻りました。
エア抜きは、数回レバーを握って、握ったまま、ブリーダボルトを緩めてすぐ締め直す、という方法を取っています。
この様子は動画にもあります。
エアが結構出てくる感じではありましたが、この泡が「マスターから出ている」のか「ホース内のフルードが下に落ちることで出ている」のかを見極めるのが、私には難しかったです(汗)
あれ、いつまでも泡出てくるな。。。と思ったら、多分フルードが下に落ちることで泡が出てる風に見えていただけっぽいんですね。
マスターから出ている空気は少なかったように思います。なので、もしかしたらエア抜きの回数は数回で十分?
自分は確実にやりたかったので、数十回やりましたけど。。。
マスター側が終わったら、キャリパー側です。
左右ともにやるのですが、なんだかオススメの順番としては、ブレーキホースが長い方からという事なので左側からやるのがいいそうですが、忘れてて右側からやってました。。。
ただ、結果しっかりエア抜きできたっぽいので、順番はあんまり関係ないかもですね。
また、今回のエア抜きは、フルードの入れ替えも兼ねていたので、ちょっと多めにやりました。
これにて完了!
ついでにクラッチ側のフルードも交換。綺麗な透明感ある見た目に戻りました^^
やっぱり新品フルードのこの感じは気分的にもいいですね!
エア抜き完了はしっかりとした実感が持てなかったのが課題
レバータッチはかなり良くなったので、エア抜き作業は完了していると言えそうです。
ただ、「こういう風になるとエア抜き完了」という、確かな実感みたいなのは今回もなく、「こんなもんかな?」という感じのフィーリングで終わるしかありませんでした。
うーん、、エア抜きは数値化できないし、感覚に頼るしかないと思うのですが、初回のエア抜きの時もそう思ったけど、ブレーキ周りの整備は苦手かも。。。
重要な箇所だけに確実にやりたい気持ちが強くでてしまうからでしょうか。
やはり経験が大事になるんでしょうね。
ちなみに、クラッチ側のエア抜きはマスター側だけで行いレリーズ側は実施しませんでした。
それでもしっかり感触はもどったので、全然十分っぽいですね。作業も数分で終わりました。
ただ、レリーズの方には古いフルードが残っているっぽいよな。。。
時間あるときにちゃんとやろうかな。。。
最後は軽く洗車をすると良いかも-テスト走行も忘れずに
自分は心配性なので、最後にハンドル周りに水をかけて軽く洗車をします。
フルードが知らずに飛んでて塗料がはげたらショックだし…
その後、テスト走行も忘れずに。走行後は、感触の確認はもちろん、各ブリーダーボルト、タンクから漏れがないかを再確認。
まーここまで手間かけてできるのはセルフ整備ならではですよね。
面倒ではあるのですが、自分で整備するメリットとしては「費用が抑えられること」と「待たずにすぐにできること」も大きいと思いますよ!
と、セルフ整備を推していきます。。。
10 件のコメント “フロントブレーキのフルードタンク交換-配置の調整からエア抜きまで”
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書いてる人
サイト管理人「パタロウ」。
プロを目指すほど小さいころから車好き。30過ぎてバイクにハマる。
バイクライフ・カーライフを支援する情報を発信しています。
パタロウの詳しいプロフィール
はじめまして。
まだコメント大丈夫でしょうか…
こちらはABS付きのブレーキも作業は同等でしょうか?
フロントブレーキホースの取り回しを修正したいのですが、そのためにはフルードタンクを外さないとなりません。
が、どうしてもABS付きというところで躊躇しています。
モデルにもよるかもですが、基本ABS付きでも、通常通りエア抜きはできそうですね。
以下のブログが参考になりました。
https://motorinformation.net/change-brakefluid-abs-2/
ブレーキの取り回し変更だと、また話が違ってくるかも? ですが^^;
初めまして。
最近、空冷モンスターのS2R1000に乗り始めた者です。
車種は違えど、パタロウのブログはとても面白くて参考になります。
これからも楽しみにしています!
ツイッターフォローさせて下さい!!
SRさん、はじめまして、コメントうれしいです!ありがとうございます!!
S2R、S4Rはスパルタンな印象があって好きですね^^
どうやら自分はYouTubeの方があってそうなので、よければチャンネル登録もお願いします!(笑)
パタロウさんすみません!
「さん」が抜けてました…
youtube速攻でチャンネル登録しました。
よろしくおねがいします!
さっそく登録ありがとうございます!(笑)さん抜けはお気になさらず…
こんにちは。
この10連休は、北海道から伊東までツーリングしていました。最低限の工具の他に、ブレンボのフルードと抜き取りチューブを持っていきました。よく耳にするエア噛みなど無くひと安心です。(^^)
お久しぶりです^^
伊東って、あの静岡ですよね?北海道からってすごすぎです!(笑)
自分はバイクで関東圏から出たことがないので、いつかはチャレンジしたいですね!
是非、北海道に来て下さいね!(^^)
行ったら必ずブログにしますね!!(笑)