パタロウのブログ

公開 : 2018/08/16 : 2021/04/09

失敗しづらく綺麗に仕上げるクラッチマスター仮組みのコツ!-ブレンボRCS16

意外と細々したパーツが必要なクラッチマスター交換。
前回の記事で必要なパーツはリストアップしました。

ともかくパーツは揃った!まずは仮組や!!
本当は取り付けまで書きたかったけど、書いてたらこれだけでかなりの文字数に。。。。
なかなか歯がゆいですが、今回は仮組についてみっちり紹介したいと思います。

前回の記事でも書きましたが、今回はタンク・ステー・ホースセットではなく、
全部バラバラのパーツで組み立てることにしました。
なので、特にタンクの位置、ステーの曲げ方に試行錯誤しましたので、
このあたり、初めての方には参考になればと思い、書いていきたいと思います!

仮組に必要なもの

使用したパーツ

  • クラッチマスター本体
  • タンク
  • ホース
  • ホースクリップ
  • ステー
  • マスタースイッチ
  • 防水収縮チューブ
  • 各種ボルト
  • 金属ワッシャー
  • ゴムリング

※詳細は前回の記事参照

工具など

  • ボルト回す工具
  • ウォーターポンププライヤー
  • ラジオペンチ
  • 電工ペンチがあると楽かも
  • 9mm六角ソケットとレンチ
  • タオルなどのウエス

失敗しづらい仮組みの手順!

いろいろな整備ブログを拝見して、参考にする。
するとだいたい皆さん仮組みからしてらっしゃるようだ。
「やっぱやっといた方がいいなだろうなぁ」程度でまずは仮組みから開始。

結果的に、初めての場合は、ホースの長さがわからなかったり、ステーの曲げ方に悩んだりするので、
仮組みからでよかったように思いますが、
このあたりがクリアになっていれば、仮組みなしの状態でぶっつけでもそこまで労力は変わらないのかも。
たしかに仮組みをしていないと、タンクとホースの取り付けが少し面倒なのですが、
タンクの角度や、ステーの位置の微妙な調整は、実車合わせの方がやりやすいというメリットがありました。

3つのパートに分けて説明してますが、実際は全部を一度に少しずつ考えながらやっていたかも。。。。
ただ、この順番で進めていけば失敗は少ないはず!
また、余談ですが実はタンクを間違えて買ってしまった関係で2回取り付けをしている私(笑)
なので今回の写真には間違えたタンクが写っていますので注意です。

1.まずはタンクの位置を決める

持論かもですが、最初にホースの長さを決めちゃったり、ステーから合わせると、難易度が上がるかと思います。。。
(不覚にも実際ステー合わせから入って玉砕し、ステーが無駄に。。。。)

今回は自分好みにするために「なるべくハンドルバーとタンクを近い位置に」する事を目標にしています。
とはいえ、あまりに近すぎると、ホースの取り回しに無理が出て、万が一外れちゃったりしては本末転倒。
ここは絶妙な位置を探りたいところ。そんなタンクの位置決めのコツを紹介します。

マスターの取り出し口に負荷がかならないようにする

前提としてマスターの取り出し口に負荷がかからないよう注意することが重要かと思います。
多分どのマスターもそうだと思うのですが、
マスター側の取り出し口の根元は、ゴムのパッキンみたいのがついていて、
ある程度しなるようになっており、微調整できるようになっています。

ここをあまりにしならせた状態で取り付けてしまうと、すぐには問題でないものの、
長期間の使用で漏れの原因になってしまう場合があるそうです。
(特に剛性感ある太めのホースは注意。)

なので自分は、いくら低い方がいいと言っても、
なるべく根元がしならないような角度で取り付ける事を最低基準としました。

左右方向、地面と平行になるように注意する

ある程度角度がついていても問題ないと思いますが、個人的には、なるべく地面と水平にさせたいところ。
これは、マスターの取り出し口から離れるほど、傾きが強くなるので、
見えないホースをイメージしながら調整して見る。
これによって、ホースの距離がだいたい決まってくるように思います。

前後のバランスは勝手にきまりそう

幸い、マスター取り出し口は、しなりとは関係なく縦方向にも回転するようになっていたので、
前後のバランスは決めやすそうです。
手前すぎるとハンドルバーとの干渉するし、
ステーはマスターの取付金具と共締めするので奥すぎると届かない。

自分の場合は、真横から見ると、ハンドルバーとブリーダーボルトの中間くらいになりました。

前後の角度は勘頼り。。

そして、最後に前後の角度なんですが、これが仮組みのデメリットでもあって、
マスターがどの程度の角度で着くのか、なかなかわかりづらいんですね。。。
なのでもうこれは、これくらいでつくやろうなぁ〜っと勘で合わすしかないかも。。。

2.ホースの長さの目処を測る

タンクの位置がだいたい決まれば、あとはホースをあてがってみて、だいたいの長さがわかるはず。
そしたらその場所をマーキングするなりして、カット。
測ってみたら自分の場合はちょうど5cmでした。

そして、ステーをつける前に、もうホースはとうしちゃった方がいいかと思います。
これによって、ステーで場所を微調整するときに、マスター取り出し口に余計な力がはいっていないか、
また、タンクの角度は平行か、などがわかりやすくなります。

3.マスター側にステーを取り付けて曲げる!

そして今回の最大の難所!やっぱりこれが一番むずかしい。。。
考えるのは横と縦と高さ!しかも曲げることによって複雑に形が変わるから明確にイメージするのは至難の技かと。。
だから半分諦めて、曲げてみながら調整するという方法に。
また、アルミ製とはいえ、曲げるのにはまあまあ力がいりますので、
マスター側に取り付けてから曲げるのが一番かと思います。

まずは横の角度に目安をつける。よーわからんので、このくらいかなぁーでよし。
その後、マスターをしっかり抑えて、手で押す。
今度は縦方向。マスターにしっかりボルトじめしていれば、結構簡単に調整が効きます。
1度で決めようとせず、まずは何回かに分けて調整していく感じがいいかも。

あらかじめホースで繋いでおいたものを、ぐいっと平行にしてみて、
タンクの穴の位置を確認しながら曲げていくのがいいかと思います。

そして、先端を逆側に戻す。
縦方向に距離が出たら、このままでは前角度にタンクがついてしまうので、平行になるよう先端を戻します。
これもやっぱり難しい!

先端の方だけを曲げるので力が結構いるため、ペンチ系の工具は必須かと思います。
自分はウォーターポンププライヤーでやりました。

注意としてはステーは黒のアルマイトだったのですが、結構すぐハゲるんですね。
なので、直で握ってしまうとほぼハゲるので、厚めにタオルなどをかましてやるのが吉です。

また、しっかりと真ん中を掴むことも重要かと。これずれちゃうと斜めに曲がっちゃいそう。。。
しっかり掴めたら、ステーの真ん中より先くらいに手を添えながら、手首を上にあげるイメージで曲げます。
これも2〜3回かけて調整したなぁ。。。

ここからはじっくり調整のお時間。
戻してみたら縦の距離が足りなくて、奥側に押したしてみたり、またそれで先端を戻してみたり。
横方向が微妙に足りなかったから、共締めしてるボルトを緩めて横の角度を調整したり。
不思議なことに、こうやってじわじわ調整していくと、
「なるほど、ここか!」というポイントがどんどん明確にわかってきます。

いい感じの角度でタンクの穴とステーが合わさった時は感動したなぁ。。。。
「ぶっちゃけ横も縦も高さも角度も合わせるなんて無理じゃない???
何回調整すればいいんだよ!」

って思ってたけど、ステーもホースの長さも奇跡的に一発で決まりました。
意外となんとかなるもんなのかも。

マスタースイッチの取り付け

これまた違う感じで手間のかかる作業がまだ残っております。
ブレーキ側は純正がポン付けできるようなのですが、クラッチ側は別で用意しないといけないこのスイッチ。
様々なメーカーからでてるっぽいですが、たまたまあったのでKOHKEN製のにしました。

クラッチスイッチの仕組み

例えば1速に入れた状態でクラッチを握らないとセルが回らないようにする、など
安全のための仕組みです。
純正ではスイッチから2本の導線が伸びており、通電の有無で握っているかどうかを判断しているんですね。
これ、自分勘違いしてたんですが、プラスマイナスがあるわけではなく、通電するか、しないか、だけなんですね。
なので、新しく取り付けるスイッチも2本使いますが、車体側のどちらに繋げないといけないという事では無いみたいです。

また、ストファイの場合、「レバーを握った状態で通電」するのが正常な動きとなります。
(たぶんDUCATIは全部いっしょなんじゃないかなぁ。)

KOHKEN製のものは導線が3本出ているので緑のものは使わないことになります。

カシメ侮るなかれ

導線にはオスのギボシをつけることになりますが、これ適当にやってしまうと通電不良でうまく動いてくれません。(侮っていました。。。)
カシメの部分は2箇所ありますが、この先端に近い方をむいた導線に挟むというのが確実で良いようです。
もう一方はむいてない導線を挟み、抜けを防止させます。
自分は忘れてしまったのですが、ギボシをつける前に透明なスリーブを通しておいた方がいいですね。
自分はラジオペンチでやりましたが、なんとかついてくれそう。

また、メス側も経年劣化でゆるゆるになっている場合があります。
ハマル感触が弱い場合は、これもペンチで少し潰しておいた方が良さそうです。

配線を防水収縮チューブで覆う

なるべく自然に仕上げたかったので、3本の配線を防水収縮チューブで覆いました。
太さは迷ったのですが、3本だと6φのもので良さそうです。

通したら、ドライヤーで熱して収縮させます。
これがまた時間がかかった。。。。
暑すぎると導線が溶けてしまうようなので注意。自分は弱めの熱風で5分くらいかけて温めました。

結構いい感じにフィットしてくれます。
スイッチの取り付けについては説明書を読んで行えば簡単です。

これで仮組みは完了!

すげー長くなってしまった(笑)
次回いよいよ取り付けだ!!
取り付けの記事はこちら。

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2 件のコメント “失敗しづらく綺麗に仕上げるクラッチマスター仮組みのコツ!-ブレンボRCS16”

  1. 風のささやき より:

    こんばんは。たいへん難しい作業と感じています。今後も順調にいくように願っています。(^o^)

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