公開 : 2021/08/25 : 2022/01/05
夏の味方! メッシュなバイクシューズ「TCX STREET 3 AIR」を買ってみたよレビュー
この夏もめちゃくちゃ暑いですね…
そんな中でも頑張ってバイクシューズを履いてましたが、持っているのが穴の空いていないいわゆる3シーズンタイプのみ。
「もう少し涼しいモデルはないものか…」と悩んでおりました。
やっぱり穴あきでメッシュな「AIR」モデルは涼しいのかな??
そんな時、ちょうどサマーセールのタイミングでTCXのAIRモデルを発見!
「TCX(ティーシーエックス)ってあんま聞いたことないな…」
と思いつつ調べてみると、国内での取り扱いも始まり、少しずつ認知度が高まってきているブランドのようです。
結局TCXの代表的なバイクシューズとも言えそうな「STREET 3(ストリート スリー)」のAIRモデルをチョイス。
値段も安いくていい感じ。
今回は、
TCXってどんなブランドなのか?
STREET 3の見た目やサイズ感は?
そして、実際に涼しいのか!?
などなどレポートしていきやす。
TCX(ティーシーエックス)ってどんなブランド?
出典:TCX
TCXは1999年イタリアで創業されたライディングシューズ(フットウェア)のみに特化したブランド。
前身はOXTARというブランドだったとのこと。
2021年からは デイトナさんが日本正規代理店となっています。
TCS®(トーションコントロールシステム)という国際特許技術を持っており、
足首の怪我に強い作りになっているそうです。
バイクシューズからレザーブーツ、レーシングシューズまで幅広く展開しています。
TCXの公式ホームページはこちら。
どちらかというとバイクシューズよりブーツが有名っぽいですね。
STREET 3(ストリート スリー)は3モデルある
STREET 3 AIR
STREET 3 WATERPROOF
STREET 3 TEX
STREET 3は「AIR」「WATERPROOF」「TEX」の3種類。
それぞれにレディースモデルもあります。
今回は通気性の良い「STREET 3 AIR」モデルを購入。
靴のサイドから後半にかけて大きくメッシュ素材が採用されています。
お値段1万円代前半!購入はFC-Motoから
お得意の FC-Motoから購入。
お値段はクーポン利用で送料込みの総額12,800円ほど。関税は無し。
バイクシューズとしては他のヨーロッパブランドと比べても安めなのは嬉しいですね。
国内でもデイトナさんからだったり、大手通販サイトでも取り扱いあり。
TCX STREET 3 AIR の外観はこんな感じ
バイクシューズでは珍しく、かなりローテクな見た目。
カラーは「BLACK」「BLACK/GREY」の2色展開。
バイクシューズはゴツくてカラフルになりがちですが、
スッキリめでベーシックだし、普通のスニーカー感覚で履けちゃいそう。
若干見た目が似ていると思っていた「VANS SK8-HI」との比較してみました。
やはり全体的に厚みがあって、高さも1~2cmほど高め。
履けばくるぶしまですっぽり覆ってくれます。
サイドから後方にかけての薄いグレーの部分が全部メッシュになっています。
内側はメッシュ加工がされており、通気性が考慮されています。
わかりやすいくるぶしプロテクターは無さげですが、その代わりに「D3O®」という構造が組み込まれているとのこと。
詳しくは後ほど。
タンにはびっしりパンチグ加工&裏側メッシュ。細かいところまでこだわりが見えますね。
見た目はローテクでも性能はハイテクですな
さすがライディングシューズ専門メーカー。
比較的安価にも関わらず、しっかり作られている感があります。
STREET 3に搭載されている機能はこんな感じ。
転倒時の衝撃に備える「ZPLATE®」
よく爪先にガードカップが入っているバイクシューズがありますが、STREET 3は無装備。
しかーし、横方向の剛性が強いようにソールにプレートが入っています。
歩きにくさ、動かしづらさを損なうことなく安全性を高めているとのこと。
転倒時の衝撃に強そうで心強いですね。
滑りづらいソール「GROUNDTRAX®」
ビブラムソールが有名ですが、これは初耳。
グリップ力とクッション性に優れているようです。
またセルフクリーニング機能もあるとのこと。
泥が詰まりにくい??
衝撃吸収「D3O®」
生のD3O分子は、非ニュートン性のおかげで自由に動き、材料を柔らかくしなやかに保つことができます。衝撃を受けると、D3O®分子が集まってエネルギーを吸収および放散し、標準的な材料と比較して、身体に伝達される力を大幅に低減します。
出典: TCX
自分の頭では追いつかなかったけど、なんだかありがとう。
快適なインソール「ORTHOLITE®」
耐久性、クッション性、フィット感の良く、通気性も高いとのこと。
インソールにもこだわりとはヤルね。
サイズ感には癖がなく普段選んでるサイズで良さそう
普段は28.5cmがベストな私。バイクシューズも28.5cm(EU44)を選びました。
試着してみるとたぶんジャストサイズ。縦も横も痛くなく履き心地よし。
悩まず普段のサイズでえらんで良さそうですね。
ただ強いて言えば、ほんの少しだけ緩いような印象はあります。
もしかするとハーフサイズダウンでもイケるかも? という感じ。
靴紐で調整できるようなレベルかもしれません。
「STREET 3 AIR」ファーストインプレッション
さっそく履いて乗ってみました。
まずソールのグリップ力がハンパない…ステップにがっつり食い込みます。
そのせいか、足が中でずれそうな感覚もあり。やはり靴紐はしっかり結んだ方が良さげ。
歩いているときは全然感じなかったのですが、思ったよりソールは硬く出来ているようです。
そして一番期待していた涼しさですが、下道ではあまり風を感じられず。。。
高速でないと無理かも。
たしかに風を感じることもあるし、ムレも少ないといえばそうなのですが。
ただ、涼しいかといえば…うーむ……
あ、そういえば夏場のバイクシューズは素足で履くことがオススメ。
靴下を履かないだけでもだいぶ涼しいです。
3つのモデルと履き比べして涼しさを検証してみた
このシューズがどれだけ涼しいのか、単体だとちょっとよくわからなかったので、
左右で違うシューズを履いて比較検証してみました。
- ダイネーゼ メトロポリス(パンチングなし一般的なバイクシューズ)
- ガエルネ ボヤージャー CDG(パンチングなしゴアテックス採用バイクシューズ)
- VANS SK8-HI(パンチング少しあり一般的なハイカットスニーカー)
比べてみたのはこれらの3モデル。
それぞれ特性が若干異なるので、もう全部と比べたれと。
涼しさの比較結果は…
TCX STREET 3 AIRは…
「ダイネーゼ メトロポリス」と比べると、
→ 少しだけ涼しい。
「ガエルネ ボヤージャー CDG」と比べると、
→ ほぼ変わらないかなんとなく涼しい。
「VANS SK8-HI」と比べると、
→ 涼しいし熱を受けにくい。
めっちゃわかりづらいやん…
まー確かに他のモデルよりも涼しかったのはそうだと思うのですが、
ぶっちゃけるといずれもほとんど変わりませんでした(笑)
やはり街乗りのような低速&低距離では大きな違いを感じるのは難しいか…
高速道路や環状道路などであれば、ある程度違いを感じることはできるかも、
といった感じ。
く、、、もうちょっと風を感じたかったぜ…
「もう、スースーして寒いじゃんよぉ( ^ω^ )」みたいな。。。
なんだぃ、もっとハイテクなモデルじゃないとダメかぃ?
もっとお金を積めってかぃ??
チクショー!
スニーカーよりバイクシューズ全般の方が涼しい説が浮上
思わぬ副産物として、意外だったのはスニーカーとの比較結果。
皮の薄いスニーカーの方が涼しいだろうなと思っていたら、どのバイクシューズに比べても一番暑いという結果に。
これはマイバイクのエンジン熱が強いせいかもしれませんが…
夏場はエンジン熱がステップまで及び、靴にも伝わるようです。
薄手のスニーカーでは、その熱を拾ってしまっていたと。
一方、バイクシューズは安全性を考慮して皮が分厚いですが、その分熱を通しにくい。
そして「AIRモデル」でなくてもある程度の通気性は確保されているようです。
やはり上手く出来てますね。
ということで、予想外の発見として、
夏場は、AIRモデルか否かに関わらず、スニーカーに比べればバイクシューズの方が快適そうということ。
特にゴアテックスは素足との感触も良くて涼しいし、さすがハイテク素材といった感じ。
やっぱボヤージャーええな。
「STREET 3 AIR」のスナップはこんな感じ
ボテっとしすぎずいい感じ^^
また、足首部分もスリムに出来ているので、スキニータイプのデニムを履いた感じだと裾はINでもOUTでもいけそうですね。
「TCX STREET 3」は安いし普通のスニーカーっぽくていいよね
そうだ、少し自暴自棄にもなったけど、冷静に考えれば良いモデルじゃないか。
ローテクでスタンダードな見た目にもかかわらず、安全性と快適性が考慮されており、バイクシューズとしての機能性はばっちり。
しかもお手頃なお値段。
「安全を考えるとスニーカーは怖いけど、バイクシューズのデザインが苦手…」なんて方にもオススメできそう。
出典: FC-Moto
余談ですが、TCXには「IKASU Air」というほぼ全面メッシュなバイクシューズもあります。
ちょっと独特な見た目だけど、性能重視ならこれもいいかも。
書いてる人
サイト管理人「パタロウ」。
プロを目指すほど小さいころから車好き。30過ぎてバイクにハマる。
バイクライフ・カーライフを支援する情報を発信しています。
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