公開 : 2020/07/02 : 2021/06/21
カメラ複数台+音声別録りでモトブログをしてみた感想-必要アイテムとマウント方法のコツについて
長らくSONYのウェアラブルカメラ、HDR-AS300の1台で撮影をしていましたが、
映像に変化をもたせたくて、GoPro8を追加購入しました。
モトブログでは複数台カメラを使用するのはよくある手法だと思います。
また、自分の場合は音にもこだわってみようと、音声も別撮り。
現在では慣れましたが、そう言えばうまく撮影できるようになるまで結構失敗してたなぁと…
例えばこんな感じ。
- カメラがうまく固定できない
- 顎マウントに必要なアイテムが意外と多かった
- 排気音がうまく録れない…
そこで今回は、
ウェアラブルカメラ複数台+音声別撮機を使って、安定した画像と音声を撮る方法をご紹介します。
これからモトブログを始めてみよう!とか、
どんなツールがあらかじめ必要か知っておきたい!という方に役立てばコレ幸いです。
使用した主要な機材の紹介
GoPro HERO 8のマウント場所
顎マウントです。多くの方が採用しているポピュラーな取り付け方だと思います。
取り付け方には色々ありますが、
ヘルメットの頬の部分に、両面テープで固定できるGoProベースマウントを貼り付けています。一番手軽な方法かと。
使用したジョイントとマウント
自撮の映像では、顎マウントはかなり目立つし、なるべくスッキリカッコよく見せたいなーと考えていました。
自分が使用したジョイントとマウントパーツはこれ。
- 曲面ベースマウント
- L字型バックルマウント
- 90°回転ショートジョイント3つ(3方向35mm)
- 360度回転可能なボールジョイント延長アダプター1つ
微妙な位置調整が出来ることが重要
なぜこんな複雑なセットかというと、微妙な位置調整の必要があったからなんです。
GoProをなるべく正面に付けたいし、ヘルメットからも遠ざけたくない。
90°回転のジョイントを組み合わすことで、様々な方向への微調整が出来るようになっています。
また、これにボールジョイントを組み合わす事で手軽な調整も出来るようにしました。
というのも、走行しているうちにズレてしまった時など、手で微調整できるようになっていれば安心なんですよね。
調べたら純正のボールジョイントバックルっていうのもあったので、これを使っても良かったかも。
今回アナログな方法で調整したので意外と手間でしたが、顎マウント用にセットで売ってるマウントセットもあるのでこれらを使うと簡単かもですね。
ジョイントのカスタム
目立たなくカッコよく見えるよう、取り付けネジに簡単な加工をしました。
純正のジョイントはネジに取手がついていて大きいし、ナットの部分にも張り出して邪魔にもなります。これらを通常のネジとナットに変更するだけでかなりスッキリします。
自分が使用したのはこちら。
- M5×20mmのネジとナット
こんな感じでプライヤーで挟んでグリグリやるとナットが取れます。
ネジは20mmならそこまで飛び出ずいい感じ。
GoPro8はレンズ交換ができないので保護ガラスを貼った
GoPro7では交換可能だったレンズが8では出来なくなってしまったようです。
しかも本体にマウントリングが付いたため、ケース無しでの使用が多くなりますよね。
万が一落としちゃって割れてしまっても嫌なので保護フィルムを貼っておきました。新品の時にはると汚れもつきにくくおすすめです。
金属性のジョイントはイマイチだった…
カッコいいかなーと思って買ってみたんですが、使いづらかった金属製( ;∀;)
純正ジョイントはプラスチックなんですが、滑りがよく、程よい摩擦感で調整も楽。
金属は強度が強すぎるのか、プラのジョイントにうまくハマらなかったり、微調整がしづらいというデメリットが強かったです。
しかも見た目もそこまでプラと変わんないっていう…
SONY HDR-AS300のマウント場所
バイクのハンドルクランプにRAMマウントのボールマウントを取り付けてあり、そこにロングジョイントをかませています。
車体に取り付ける長いジョイントには強度が必須
わざわざRAMマウントを使ったのは剛性が高く、走行中にかかる遠心力や振動でもずれないからです。
HDR-AS300って広角具合が狭めなんですよね…なのである程度前方に移動させないと、いい感じに撮影ができないという問題があります。そのため、長さのあるジョイントが必要でした。
一度GoProのジョイントを複数組み合わせて撮影したことがあるのですが、
バイクの縦方向の遠心力に負けて数メートル走行しただけで、ぐにゃりと曲がってしまいました^^;
そこでRAMマウントのロングジョイント!これなら可動域も少なく伸ばすことができ、実際に使用してみてもずれは全くありませんでした。RAMマウントさすがっす。
別撮録音機ZOOM H2nの配置位置
色々試しましたが、効果的に排気音を拾うにはリュックの背面がいいと思います。
ジャケットのポケットや、シートバッグをつけていればその中でもいいかもですが、摩擦音が出ないよううまく固定する必要があります。
H2nは感度が良いことに加え、ナイロンなど布繊維一枚くらいだったら内側にいれても充分良い音が拾えます。また、細かい雑音もなるべくカットしてくれるようで、使い勝手はかなり良いです。
さらに外部マイクをつければ声を拾うことも
H2nはもちろんマイクが付いているのですが、チャンネルの半分を外部マイクにつなげる事もできます。大きく分けると前面と後面で別々に音を拾えるのですが、そのうち片方を割り当てられるんです。
これ、なにが良いかというと、カメラ側にマイクをつけづらい時に役に立ちます。
モトブログの場合、カメラ側に外部マイクをつけて自分の声を拾うことが一般的です。
ただGoPro8のように、外部マイクを気軽に使えないカメラも少なくありません。なんとか接続機器を噛ませてやっている方がほとんどですが、ヘルメット周りがかさばるので結構不便です。
外部マイクを使用して実際に撮影してみました
声の収録はばっちり。排気音については、さすがに両面録音と比べると音質は劣りますが、悪くないレベルだと思います。
これ走行以外でも、例えばヘルメット被って立ったまま喋りたい時にもつかえますね。なかなか有能なヤツですぜ。
SDカードは64GB以上が良さそう-スピードクラスには注意
画質にもよりますが、自分はフルHDである1080Pで2台とも設定しています。
それ以上の画質も設定できますが、容量が極端に重くなってしまうので、YouTubeで使うなら不便かも。
SDカードの容量は大きければ大きいほど思わぬ録画切れを起こさず安心ですが、この設定なら64GBで良いかも。
64GBあれば、SONYでは5時間とちょっと、GoProでは4時間ほど撮影ができます。
GoPro用には特に余裕を持って以下の128GBにしましたが、これならほぼ1日使えるので安心。
また、SDカードの性能を表すスピードクラスには注意が必要です。
GoPro8ではClass10以上のものが必要とのこと。
これまでSONYではClass10が問題なく使えています。
GoPro8は新しく使うものだったので、ちょっと心配でClass10より良い「UHS スピードクラス3」にしてみました。
SDカードも国内版はなぜか高いので、並行輸入品をチョイス。Amazonでよく出ているのでおすすめ。(あんまり安すぎるのは怖いけど。。。)
まだ10時間分くらいしか使用してないですが、今のところ問題なく使えています。
使用してみたカメラ2台の特性を比較
2台の性質を比較してみると、映像面のGoPro、音録りがしやすいSONYと言った感じ。
GoProのスーパービューという広角機能はやっぱり良いいし、8からのハイパースムーズ2.0でブレなく自然で臨場感ある映像がとれます。形状もコンパクトだし顎マウントもバッチリ。重さもほぼ感じません。
一方、モトブログでよく使う外部マイクの取り付けに大きめのアダプターが必要で、これが難点。
SONYのは外部マイクアダプターが元々本体についていて外部音声収録が簡単。また、実は本体のマイクも結構よくて、かめらを置いて使うような場面でもクオリティ高い音声が気軽に撮れます。
映像については手ブレ補正はかなり良いのですが、本体の形状が大きいのと広角具合の弱さから、顎マウントはかなりきびそうです。
あ、そういえばバッテリーの持ちは若干SONYの方がいいかも。
そんな感じなので、音声問題さえクリアできれば、形状が小さくビジュアルもいいGoPro2台使いの方が良いかも。
バッテリーをうまく活用するヒント
バイクで使う場合は、最低でも2個はないとストレスなく撮れないと思います。
とはいえ一個で大体1時間くらいしか撮れないので、1日かけて撮るなら1台につき3〜5個は無いと…となってしまいます。バッテリーも高いので出来ればうまく活用したいところ。
自分の場合はGoPro用バッテリー2個、SONY用バッテリーを3個持っていますが、合わせて小さめのモバイルバッテリーとバッテリー充電器も持っていきます。
それぞれ1個目を使い切って2個目を使用し始めたら、はじめの1個目をモバイルバッテリーを充電器につないで充電します。
こうすることによってかなりの時間を持たせることができます。
ツーリングの場合、なんだかんだ合間に休憩を挟むので自然に充電時間を確保しやすいです。
特にGoProのほうが消費が激しいので活用する機会は多いはず。
難点はちょっとかさばることですが、、、、
複数台カメラ収録はデメリットも…
思いの外多いデメリット。
- 多いバッテリーの準備が面倒
- 持っていく機材が多くて重くなる
- データ量が大きく編集で時間がかかる
- 録画操作が面倒
ともかく複数台のカメラはいい映像が撮れるのですが、やる事が増えて大変( ;∀;)
気が乗らない時は心がおれそうなので、カメラ1台、別撮音声1台体制でも充分かもですね。
まーでも今後色々と試行錯誤してみるのも楽しそうです。
書いてる人
サイト管理人「パタロウ」。
プロを目指すほど小さいころから車好き。30過ぎてバイクにハマる。
バイクライフ・カーライフを支援する情報を発信しています。
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